だれかに話したくなる本の話

社会を変えた偉人たちはみな若くして動いた。理不尽な世の中を変えるためには

『2020年6月30日にまたここで会おう』(星海社刊)

混迷極める現代においては、私たちは飛びぬけたカリスマ性を持つリーダーを求め、その人に社会を変えてもらうことを期待する。

故に、耳当たりの良い言葉に耳を傾けてしまうし、そういう人に全ての判断を委ねてしまう。20世紀前半、第一次世界大戦後にドイツで起きたことはまさにそれだった。戦争の反省からワイマール憲法という民主的で理想的な憲法がつくられるものの、内実はそれにそぐわず、国内の経済は崩壊へと向かう。その最中に圧倒的な演説力と行動力で経済を立て直し、人気を得たのがアドルフ・ヒトラーであった。

2020年6月30日にまたここで会おう 瀧本哲史伝説の東大講義

2020年6月30日にまたここで会おう 瀧本哲史伝説の東大講義

瀧本さんが未来に向けて飛ばす「檄」を受け取った君たちは、これから何を学び、どう生きるべきか。この講義は、君たちへの一つの問いかけでもある。