内科医が考案。外出自粛の運動不足を解消する「7秒スクワット」
4月17日、全都道府県を対象にした緊急事態宣言が発令。新型コロナウイルスの猛威はいまだ収束する気配がありません。
いま私たちにできることは、外出を控えて人との接触を減らすことです。ここで気になってくるのが運動不足に陥ってしまうことではないでしょうか。
健康指導を受けて運動をすすめられている人や、健康診断の数値が気になり始めている人にとっては死活問題。健康維持のために散歩やジョギング程度なら外出もかまわないと言われていますが、ウイルス感染を考えると抵抗感がある人も多いはず。
そんな人たちでも、自宅で安心して取り組めるエクササイズがあります。
それが、「7秒スクワット」です。うさみ内科院長である宇佐見啓治さんが考案した、高齢者でも、太り気味の人でも安心して取り組める安全な筋力トレーニングです。
■5秒かけてゆっくりしゃがんで、2秒間キープ
『血糖値がみるみる下がる! 7秒スクワット』(文響社刊)で紹介されている「7秒スクワット」は誰にでもできる簡単な運動です。
①両腕をまっすぐ前に出し、両足を肩幅より広げて立つ
②5秒かけて、ゆっくり腰を落としていく
③太ももが床と平行になったら静止し、2秒間キープ
④反動をつけずに立ち上がる
①~④の動作を10回繰り返して1セット。
1日3セットを週2回が目標。もちろん最初から10回できなくてもかまわないし、足腰に自信がない人はイスの背や手すりにつかまって行ってもかまいません。
うまく腰を落とせないときは、足幅をさらに広げるとらくに動作できるといいます。
■ウォーキングが難しい→「7秒スクワット」誕生!
宇佐見さんはこのスクワットを、糖尿病の運動療法として取り入れています。その始まりは、遡ること約25年前のこと。もともと1日5000歩のウォーキングを患者さんに勧めていましたが、「足が痛くなる」などの声もあり、スクワットを考案。週2回は患者さんにとって魅力的だったようです。
本書では、スクワットをすると血糖値が下がる科学的な理由をはじめ、血糖値と「7秒スクワット」の関係性について言及。また、筋肉量の維持や肥満解消にもつながるエクササイズの方法について伝授してくれます。
外出自粛による運動不足で怖いのは、動かないことで筋力が衰えること。筋肉は加齢とともに衰えるので、高齢の方はなおさら注意したいところです。1日3セットで10分もかからないのが「7秒スクワット」。運動不足の解消に、ぜひ実践してみてください。
(新刊JP編集部)