「遺産はいらない」といっていた親族が豹変 相続のプロが目にした「争う族」の怖さ
誰でもいつかは直面するのが、親の死だ。
悲しいことだが、悲しんでばかりもいられない。残された家族の前に現実的な問題として立ちはだかるのが、「相続」である。
この相続、事前に準備しておくかどうかで、その後の家族関係や資産に大きな差が出る。これまで3000件を超える相続案件を手掛けてきた「相続トラブルバスター」・江幡吉昭氏は、著書『プロが教える 相続でモメないための本』(アスコム刊)で、相続をする側・される側双方に、相続についての基礎知識と今のうちにやっておくべき準備を解説している。
相続がきっかけで、家族仲が悪くなり、絶縁状態になる家族もいれば、円満に相続を終える家族もいる。両者を分けるものは何なのか。江幡氏にお話をうかがった。その後編をお届けする。