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『こうして店は潰れた 地域土着スーパー「やまと」の教訓』 小林久著【「本が好き!」レビュー】

提供: 本が好き!
『こうして店は潰れた 地域土着スーパー「やまと」の教訓』 小林久著【「本が好き!」レビュー】

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「やまと」は山梨県韮崎市で大正元年に創業した鮮魚店「小林商店」から食品スーパーとして発展しました。

著者の小林さんは、創業者の孫で2代目社長の叔父の経営失敗で傾きかけたスーパーの3代目社長となり、色々な再建策を実施して一時は盛り返すのですが、結局は全国規模の大型スーパーの出店が相次ぎ2017年に破産してしまいます。

その一部始終を書き留めておこうというのが本書です。

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こうして店は潰れた: 地域土着スーパー「やまと」の教訓

こうして店は潰れた: 地域土着スーパー「やまと」の教訓

2017年12月6日早朝、倒産劇は一本の電話から始まった。
「やまとが今日倒産するという話が市場で出ている!本当なのか?」
「社長、今日納品予定の商品が入ってきません!」
「社長、魚屋からも納品がありません!」「米問屋が売場から商品を引き揚げています!」