だれかに話したくなる本の話

「自己肯定感が低い」を変えるためのたった1つのポイント

頑張れば頑張るほど、「自分の足りないところ」「至らないところ」が余計に目についてしまうもの。そして、視界の隅には「もっと頑張っている(ように見える)人」や「自分よりも輝いている(ように見える)人」が目に入る。

仕事でも勉強でもスポーツや習い事でも、他人と自分を比べてしまったり、自分ではコントロールできないことに気をとられていると、せっかく頑張っていても満足感や自己肯定感を持つことは難しい。頑張っては落ち込んで、また頑張っては自分に失望する。悲しいラットレースだ。

■「頑張る」ではなく「やめる」という決断

そういう人がやるべきことは、おそらく「もっと頑張ること」ではなく、むしろ「やめること」「手放すこと」。『もうやめよう~もっと自分を好きになるために~』 (たぐちひさと著、扶桑社刊)はそんなことを教えてくれる。

頑張りたいと思うのは
頑張れない自分がいるから
無理して自分を追い詰めても
うまくいかないだけ(P24より引用)

「頑張らなきゃ」と思うのは向上心があるから。でも、周囲の環境や他の人に追い立てられるようにして抱いた向上心は、いつしか自分を追い詰める。一度「頑張ること」をやめてみよう。少し休めば、もっと自然に頑張れる時が、必ず来る。

■誰かの期待の犠牲になるな

自分らしく生きるためには、誰かの期待の犠牲にならないことが大切だ。

自分の気持ちを押し殺して、誰かの期待に応えようとすること。
誰かが決めたゴールに向かって走ること。
誰かが考えた競争で1位を目指すこと。

これらはどれも、自分の心をすり減らしてしまう。
ゴールを決めるなら、それは自分で決めたものでないといけない。自分で決めたゴールならば、結果がどうであれ納得できるはずだ。

誰かの期待に応えようとすることも、誰かが決めたゴールに向かって走ることも、その競争で一番を目指すことも、きっぱりやめてみよう。きっと気持ちが楽になるはずだ。

■理解されなくてもいい

私たちには「誰かから理解されたい」という思いを本能的に持っている。だからこそ、誰かを100%理解することなんてできはしないと頭ではわかっていても、「自分が理解されていない」と感じると、強いストレスを感じてしまう。

まずは、誰かに理解してもらおうとするのをやめて、自分から他人を理解しようとしてみよう。ストレスのない人間関係への好循環は、そこからスタートするものだ。

頑張っているのに報われないと感じる。
今の自分が好きになれない。
常にストレスや漠然とした不安がある。

こんな人は、もしかしたらこれまで自分が良かれと思ってやってきたことや、なんとなく続けてきてしまったことの中に、その原因があるのかもしれない。

表紙

自分を変えるキーワードは「頑張る」ではなく「やめる」だ。

「もっとやらなきゃ」「もっと頑張らなきゃ」と思い続けてきた人にとっては勇気がいることだが、やってみる価値はある。『もうやめよう~もっと自分を好きになるために~』は、そのためのガイドブックになってくれるはずだ。

(新刊JP編集部)

もうやめよう~もっと自分を好きになるために~

もうやめよう~もっと自分を好きになるために~

自分のことを後回しにしないこと、相手がどう思うか考えないこと、我慢しないこと。それだけで人生は変わっていく。

何かしなくてもやめるだけでうまくいく。

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新刊JP編集部

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