“隠れ赤字”にご用心! お金が貯まる「視える化」習慣術
スマホやカードでピピッっとお会計。最近使うようになったという人も多いでしょう。 楽だしポイントも貯まるし、良いことずくめなように思えますが、クレジットカードや電子マネーでの決済はお金を支払った感覚が薄いため、つい使いすぎてしまうことも。
『キャッシュレス貧乏にならないお金の整理術』(クロスメディア・パブリッシング刊)の著者で、家計再生コンサルタントの横山光昭さんは、そんな状況を「キャッシュレス貧乏」と名付けて警鐘を鳴らしています。
■キャッシュレス決済でも積極的にお金の「視える化」を
横山さんは、キャッシュレス決済を否定するのではなく、上手に使うためには、お金=現金(現物)という感覚から、お金=数字(デジタル)という認識に変えていかなくてはいけないといいます。
そのためには支払い方法が多様化したことによって難しくなったお金の管理について、きちんと「視える化」しなくてはいけません。
お金の「視える化」というとまず思い浮かぶのが家計簿です。簡単に家計簿がつけられる無料のアプリもありますが、横山さんによれば家計簿アプリをしっかりと活用できるのは、家計管理の上級者だといいます。
家計簿アプリの多くは、月々の予算や詳細な項目の振り分けを前提として作られています。それだと初心者にとっては、記録はできても振り返ってチェックまでするのは難しいのだそうです。 また、一般的な家計簿は管理する項目が多すぎて書き続けることが難しく、継続が困難です。
■家計簿が面倒ならば、紙のメモで浪費を「メモ」!
そこで横山さんがおすすめするのが、紙のメモに1つの費用だけ1週間記録するというもの。どの費用にするかは、日頃、自分が浪費していると自覚があるもので良いそう。 たとえば外食が多いなと感じている人は食費、スマホゲームの課金など趣味の買い物が増えている人は趣味娯楽費のみを記録します。
また、それらの出費は「現金」「電子マネー」「クレジットカード」の支払い別に記録します。そうすることで、元々いくら使っているかが分かりにくい変動費について、キャッシュレス決済によって、さらに見づらくなってしまっているものを「視える化」することができます。 紙の支出メモは、手軽で振り返りも容易だという横山さん。項目も一つだけなので、家計簿で挫折した経験をもつ人でも続けやすいですよね。
お金を貯めるには、まずお金の流れを視える化するところから。今後ますます広がるキャッシュレス決済で損をしないように、支出をしっかりコントロールするコツを身につけましょう。
(新刊JP編集部)