だれかに話したくなる本の話

なぜ、落合陽一氏が語る未来は明るいのか

『2030年の世界地図帳 あたらしい経済とSDGs、未来への展望』(SBクリエイティブ刊)

「AIやロボットに人間の仕事が奪われる」と言う人がいる。
別の人は「気候変動が取り返しのつかないレベルになりつつある」と言う。

未来についてのこうした言説を聞いて不安にならない人はいないだろう。そして不安になるのは、未来が未知のものだからだ。

ならば、世界の現状がどうで、どんな問題があり、それがどう乗り越えられようとしているかを知ることで、未来に対してむやみに不安を覚えることはなくなるのではないか。未来は「わからないこと」だけではない。「わかっていること」も「予想がついていること」もあるのだ。目を瞑った楽観思考ではなく、著者は現状の社会と様々な形で接続するからこそ、著者の展望が多くの人に未来の明るさを見せるのだと思う。

2030年の世界地図帳 あたらしい経済とSDGs、未来への展望

2030年の世界地図帳 あたらしい経済とSDGs、未来への展望

SDGs、GAFAM、中国、サードウェーブの世界を俯瞰しわかりやすく解説。小・中学生から大人まで、それぞれの2030年に向けてのビジョンを作るために必要なデジタル地政学の考え方とは。地図で「世界」の行方が見えてくる!