だれかに話したくなる本の話

これが見えたら要注意!? 万国共通の「怒り」の表情とは?

感情があまり表情に出ない人との会話で、相手がどう思っているのか不安になることはないだろうか。また、顔は笑っていても、心の中の本当のところはわからないのが人間という生き物だ。

このような本音が見えてこない相手の心情を表情と動作から見抜く方法を教えてくれるのが、『「顔」と「しぐさ」で相手を見抜く』(清水建二著、フォレスト出版刊)だ。
本書では、「顔」「しぐさ」から相手の本音を見抜くための具体的な方法をイラストと写真を用いて紹介している。

まず、相手の表情の変化を見るとき、まずはその人が何の感情も感じていないときの表情である「中立表情」を確かめる必要がある。

この中立表情は以下の3つに分けられるという。

1、顔の動きが全くない無表情
…観察ポイントは、顔の対称度としわ。
2、感情表現をするときに動かされる表情のクセ
…本来ならばA感情を示す表情なのに、ある人にとってはB感情である、という人それぞれの表情のクセのこと。
3、感情表現とは関係のない顔の動き
…話をするときの口の動きなど、感情を表すとき以外に動く顔の動きのこと。

これらの中立表情を確かめた上で、感情から出る表情を見抜いていくのだ。

また、ベースの表情がわかっていないと、表情の変化が何を表しているのかに気づけない。
そこで知っておきたいのが、人には誰にでも表れる万国共通の表情というものがあるということ。それが、「幸福」「軽蔑」「嫌悪」「怒り」「悲しみ」「恐怖」「驚き」の7つの表情だ。表情はコントロールされるとはいえ、ベースとなる表情は共通していると著者は述べる。

たとえば、「怒りの表情」には4つの特徴がある。

1、眉が中央に寄りながら引き下げられる
2、目が見開く
3、下まぶたに力が込められる
4、唇が上下からプレスされる

もし、相手からこれらの4つの表情が見えたら、怒らせているかもしれないので要注意。このようなそれぞれの感情のベースとなる表情を見て、相手の胸の内を探っていくのだ。

相手の感情を顔の表情と動作から読み取る方法は、ビジネス、恋愛、プライベートと役立つ場面はたくさんあるはずだ。ウソを見抜いたり、本音を見抜く、というだけでなく、できる限り相手の気持ちを理解し、お互い気持ちのいいコミュニケーション取るように心掛ける。そういった心持ちで、相手の本音を見抜く方法を使えば、より良い人間関係を築いていけるだろう。

(新刊JP編集部)

「顔」と「しぐさ」で相手を見抜く

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