だれかに話したくなる本の話

“管理しない”ティール組織を実践し成長を続ける会社の「給料の決め方」とは?

『管理なしで組織を育てる』(大和書房刊)

2016年に出版された『ホラクラシー 役職をなくし生産性を上げるまったく新しい組織マネジメント』(PHP研究所刊)と、2018年に出版された『ティール組織―マネジメントの常識を覆す次世代型組織の出現』(英治出版刊)という2冊の本は、組織マネジメントのあり方に大きな衝撃を与えた。

この2つの本が目指す組織――「トップダウンに代表されるヒエラルキー型組織ではなく、命令・指揮系統のないフラットな組織構造」は、組織の理念を共有しながら個々が管理されず自由に働くことができる、まさに21世紀の理想的なマネジメントスタイルと言える。

しかし、いくら理想的であっても、現代の一般的な組織構造(ヒエラルキー型組織)とはかけ離れているため、「そんなことが可能なのか?」と疑問に感じたり、「業績が立ち行かなくなるのでは?」と考える経営者も少なくないだろう。

管理なしで組織を育てる

管理なしで組織を育てる

組織作りと働き方の最先端をリアルに感じ取れる一冊。