だれかに話したくなる本の話

政治、教育、民主主義…日本をダメにしているものの正体とは?

『ハッキリ言わせていただきます!』(集英社刊)

「日本はここがダメだ」「教育のあり方が間違っている」など、社会の問題や政治に対する批判や意見はSNS等を中心に散見されるが、そうした声は感情や思い込みに左右されて発言されているものも多く、建設的な議論になかなか結び付かない。

実は日本人は正しく「批判すること」が下手であり、そこには教育や政治構造における根深い問題がある。
そう指摘するのが法学者の谷口真由美氏と、加計学園問題のキーマンとなった元文部科学事務次官の前川喜平氏だ。対談をまとめた『ハッキリ言わせていただきます!』(集英社刊)の冒頭で、2人は次のように話している。

ハッキリ言わせていただきます! 黙って見過ごすわけにはいかない日本の問題

ハッキリ言わせていただきます! 黙って見過ごすわけにはいかない日本の問題

最近の日本の政治、教育、社会……
ちょっとおかしなことが多すぎませんか?

世の中の動きに、何も言わずに黙ってスルーしていると、
いつのまにか物事がどんどんアブナい方向に進んでいたり、
私たちにとって、日本の未来にとって、とても重要な問題が
きちんとした批判に基づいてしっかり議論されることなく
短時間で決まってしまったりすることが増えています。

どう考えてもおかしなことが平然とまかり通ってしまう
理不尽だらけの日本の社会とどう向き合えばいいのか。
そこに不可欠な、健全な批判でもっと議論を深めるための
正しい「批判のお作法」をどうやって身につければいいのか。

大阪のおばちゃん、谷口真由美と、
奈良のおっちゃん、前川喜平ががっちり対談。
黙って見過ごすわけにはいかない日本の問題に、
激アツトークで鋭くツッコミ入れさせていただきます!!