キャリア官僚がコピペミスで自殺未遂。自分の「異常性」に気付かないのは何故か
たった一つの単純なコピペミスに責任を感じ、自殺未遂を起こしてしまう。
「そんなまさか」と思えることが、現実に起きている。そして何よりも、当事者は自分自身が「異常な行動を取っている」とは思っていないのである。
精神科医の西多昌規氏は、そうした自分の「異常性」に気づけない人たちと数多く向き合ってきた。強過ぎる被害妄想、しつこい他者攻撃、そしていくら人を傷つけても罪悪感がない――そんな心の病理と対処法を明らかにしたのが『自分の「異常性」に気づかない人たち』(草思社刊)だ。