この世で一番ムダなお金の使い方
こんにちは。編集部山田です。
突然ですがこの世で一番無駄なお金の使い方は何だと思いますか?
ギャンブル?
ノーです。なぜなら勝ってお金が増えるかもしれないから(運が良ければ)。
ソシャゲのガチャ?
ノー。本人が楽しければ全然OK。
正解を教えましょう。
それは電車を寝過ごした時のタクシー代です。これぞ無駄。無駄。無駄の極み。
プラスになることもなく、楽しくもなく、自分のしくじりを回収するためのほろ苦い罰則金。マイナスをゼロにするための敗戦処理のお金。それが寝過ごした後のタクシー代であります。
起きてさえいれば払わずに済んだそこそこの額のお金。そう、目を開けてさえいれば・・・。
押し寄せる後悔と虚しさに耐え、「おまえマジふざけんな!」と自分を呪い、郊外に行くほど長くなる駅間の距離に絶望しながら、たとえ信号待ちで停車していようとも無慈悲に上がっていくメーターとにらめっこをした経験のある人は決して少なくないはず。
11月も後半ということで、ぼちぼちと忘年会の予定が入ってくる今日この頃です。私鉄各線の郊外駅のタクシー乗り場に**「やっちまった!」**という顔をした哀れな人々が列をなす季節。
かくいう私も「寝過ごし」のベテランです。西武池袋線東久留米駅が最寄りですが、先週は目が覚めたら「武蔵藤沢」という遠すぎて聞いたこともない駅でした。
そして昨日は、銀座駅で丸ノ内線池袋行に乗り、ひと寝入りして起きたら丸ノ内線新宿行に乗って東京駅にいました。すんでのところで銀座に送り返されるところでした。「三歩進んで二歩下がる」とはこのこと。
そんな有様なので、こちらも考えます。何を考えるかというと
「寝ない方法」
「寝ても最寄り駅で目を覚ます方法」
「寝過ごした時の被害を最小に止める方法」
です。
■「寝ない方法」
これはもう、立つに限ります。
疲れているし、お酒も入っているから腰を下ろしたいんだけど、下ろしたら最後です。心を鬼にしてどんなに車内が空いていても立つ覚悟が必要。
「座りますか?タクシー代払いますか?」と自問自答しましょう。
■「寝ても最寄り駅で目を覚ます方法」
最寄り駅に到着する時間を調べてアラームをかける方法です。
これなら座っても大丈夫。なんなら寝ても起きられる。一見合理的でいい方法なのですが、落とし穴があります。
以前僕もこの方法を使ったのですが、アラームが鳴ったのは最寄り駅の3駅ほど手前の駅に着いた時でした。終電近くなるとJR線との接続待ちをするので、下手すると発車が10分ほど遅れるのです。
ああ、まだここか、と思った私は再び寝てしまい、起きたのは最寄り駅を3駅過ぎたところでした。タクシーに乗りました。
ぴったり最寄り駅でアラームを鳴らすにはJR線の動向まで読み切る熟練の経験則が必要となります。
■「寝過ごした時の被害を最小に止める方法」
消極的すぎる方法ではなから負け戦、という感じなのですが、寝過ごした時の代償を最小限に止めることも考えておかねばなりません。
危険なのは、忘年会が思いの外早く終わって、終電の一時間ほど前の電車に乗れてしまったパターンです。
この時間ってまだ下り電車の行き先が遠いんですよね。
西武線でいえば、終電は「小手指行」なのですが、その一時間ほど前にもっと奥地に行く「飯能行」の最終がある。
つまり、終電ならどんなに寝過ごしても「小手指」までなのですが、ちょっと早い電車で帰ろうとすると、最悪「飯能」まで行ってしまうわけです。もちろん折り返しの上りはありません。これぞ地獄。
このあたりまで下ってしまうと「乗り過ごし難民収容施設」こと「ネカフェ」があるかも不明なので、絶対避けなければいけない事態です(上述の「武蔵藤沢」がまさにこのパターンだったのですが、幸いネカフェはありました)。
もしネカフェがない駅だったら、タクシーを拾い、ネカフェのある駅まで乗せてもらうということになるかもしれません(家まで行きたいところですが、遠過ぎてタクシー代が膨大なことになる)。タクシーでネカフェいくってもう色々ダメだろう。。。
◇
寝過ごしてタクシーに乗ると、なんならもう一回飲み会ができるくらいのお金が無益に出て行ってしまうことになります。
みなさん。くれぐれもご注意ください。自戒を込めて。
そしてお酒はほどほどに。