レシピ本も発売1週間で大増刷 今、大ブームを起こすさば缶に迫る
今、さば缶が日本で大ブームになっているのをご存知だろうか。生産量はツナ缶を抜き、第一位に。2017年末にテレビ番組で「ダイエットにいい」「おいしい」と取り上げられ、その後スーパーでは品薄状態が続いているという。
水産加工食品メーカー大手のマルハニチロによれば、2017年10月から半年間の売り上げが、前年の同じ時期と比べて4割も増加しているという。
■さば缶の魅力は安さと手軽さ、そしてヘルシーさ
さば缶は1缶200円程度と手ごろな価格ながら、下処理不要で食べることができることから、忙しい現代人にマッチした食材だ。さらに長期保存も可能だ。
コンビニで気軽に購入できるため、家飲みのつまみにも大人気。魚を取る手段としても一人暮らしの男性にはおすすめ。魚不足を気にしている人には、魚を取る手段としても有効だ。
さらにさば缶をここまで人気にさせたのは、そのヘルシーさだ。
DHA、EPAが豊富に含まれているさば缶の栄養価は、食生活が乱れてがちな現代人にとってとても貴重なもの。サプリメントでも不動の人気のEPAは、さば缶3分の1缶で一日に必要な量が摂取できてしまう。食事から摂取できるのは嬉しい限りだ。
さらに、DHAは記憶力向上に効果的といわれており、昨年9月に放送されたテレビ「さんまの東大方程式」では、さば缶をよく食べる東大生が登場して話題になった。
■簡単アレンジで料理の幅が広がり、栄養価もアップ!
そのまま食べても美味しいけれど、さすがに毎日は飽きてしまう…。さば缶はちょっとしたアレンジで、食べ方のバリエーションが格段に広がる万能食材だ。みそ汁、カレー、ぶっかけそばに冷奴・・・いつものメニューにさば缶を合わせれば、ぐっと美味しく、栄養価がアップするのだ。
さば缶ブームに合わせて、さば缶を使ったレシピ本が続々と出版されている。
発売一週間で増刷をした『女子栄養大学栄養クリニックのサバ水煮缶レシピ』(アスコム刊)は、サラダにナムルや酢の物、キムチ納豆といった超簡単なものから、カレーやチャーハン、パスタ、さらには餃子やハンバーグ、麻婆豆腐にゴーヤチャンプルーといった、子どもからお年寄りまで、男性も女性も大満足のメニューが紹介されている。また、すべてのメニューには健康効果が明記されており、自分がほしい効果別にメニューが選べる。
ビタミン、ミネラル、タンパク質、カルシウムが豊富。火を使わずに栄養をしっかり摂取できるさば缶は、この夏こそ食べたい食材だ。
(新刊JP編集部)