だれかに話したくなる本の話

大型量販店が進出しても「町の電器店」が生き残る理由とは

『100円のコーラを1000円で売る方法』(永井孝尚著、KADOKAWA)

成熟した社会でモノを売るということは、本当に難しい。
「やすくて高品質」は当たり前。そこを追求しても、競合との価格競争に巻き込まれ、疲弊するだけ。気力も体力もすり減らしながら終わりのない競争をするのは不毛だとはわかっているが、多くの企業はこれをやめられない。

100円のコーラを1000円で売る方法

100円のコーラを1000円で売る方法

「省エネルック」が失敗して「クールビズ」が成功した理由とは? 「キシリトールガム」が売れた理由は? など、実例をあげつつストーリー形式でMBAマーケティング理論が学べる! BtoBマーケティングの基本が楽しく身につく一冊。
美貌で男勝りの商品プランナー・宮前久美が挑んだのは、“Appleにできて日本企業にできない壁"であった。 はたして彼女は、日本が抱える課題――「高品質で多機能、でも低収益」から脱却できるのか? コトラーからブルーオーシャン、キャズム理論まで、マーケティングの基本がわかる、10の物語。
※2011年12月刊の同名単行本の文庫化作品です