残業時間を減らすために必要なたった1つのこと
企業の「働き方改革」が叫ばれる昨今、「限られた時間の中で最大の成果を上げる」ことは、企業だけでなく従業員にも突き付けられている課題だ。
ただ、これは仕事の話に限定した課題ではない。「何にどれだけ時間を使うか」ということは、究極的には「私たちがどう生きるか」ということと同じだからだ。
時間術に関しては、古くから様々なノウハウが共有されてきた。世界的ベストセラー『7つの習慣®』で紹介された「時間管理マトリクス」は、最も有名なノウハウの一つだろう。
「時間管理マトリクス」では、あらゆるタスクを「緊急度」×「重要度」それぞれの「高低」で、4つの種類に分類する。「緊急度は低いが、重要度の高いタスク(第Ⅱ領域)」に優先的に時間を割くことで、タスクの総量を減らし、時間を有効活用するという画期的なものであった。
但し、これにはひとつだけ盲点がある。そもそも多くの人は、「重要度」を正しく見極めるための判断基準を持っていないという点である。「重要度」を正しく判断できなければ、このノウハウは単なる小手先のテクニックとなり、生産性向上は絵に描いた餅に終わってしまう。