人気音楽プロデューサーが語る、「生きづらさ」を受け流す知恵――いしわたり淳治インタビュー(後編)
プロデューサー、作詞家、そして作家。
「バンドが解散して、プロデューサーの立場になってから世の中を俯瞰的に見るようになった」と話すいしわたり淳治さんは、その著作の中で、斜めの視点から切り取った世界の「滑稽さ」「面白さ」をあますことなく表現する。
文庫化され、20万部を突破した『うれしい悲鳴をあげてくれ』と新刊となるショートショート集『次の突き当たりをまっすぐ』(ともに筑摩書房刊)が、多くの読者を惹きつけるのも当然だろう。視点がガチガチに固まりやすいこの世の中において、次々に新たな視点から物事の本質を見せてくれるのだから。
いしわたりさんへのインタビュー後編。
思考の中を少し見せてくれた前編に続き、今回は『うれしい悲鳴をあげてくれ』オーディオブック化の話から文章のリズムの話へ、そして『次の突き当たりをまっすぐ』へとつながっていく。
取材、構成、写真:金井元貴(新刊JP編集部)