だれかに話したくなる本の話

社長だけがかかる病 心をむしばむその深刻な症状とは

『社長という病』(富樫康明著、WAVE出版刊)

「社長」「経営者」といった肩書きには、一般的に「裕福な暮らし」「華やかな交友関係」「大きな権力」など、とかく派手なイメージが付きまとう。

起業や経営を志す人は多いが、その何割かはビジネスそのものよりもこれらのイメージに代表される「社長」という肩書きに憧れているところもあるのではないか。

高級な飲食店でぜいたく三昧、休日は会員制クラブでゴルフ、愛人は複数。

実際にこうした暮らしをしている経営者もいるはずだが、これは経営者の栄光を示すものだろうか?いや、むしろ経営者の「闇」の表れではないか?

いつかは自分も起業を、と考える人は知っておいたほうがいい。社長になるということは心に深い闇を抱えることだ。

社長という病

社長という病

創業会社の大成功から急転倒産。
「社長病」に侵され、奈落の底に落ちながら、自力で再生を果たした著者が教える、体験的「社長という病」克服法と、
これからの社長病にかからない、新しい社長像を伝える一冊。