住宅、自動車…将来の不安をなくすための“大きな”お金の節約術
給料は上がらないし、将来は不安。住宅ローンや養育費で貯金もできない。
これで老後、ちゃんと暮らしていけるのか…。そう不安を抱く人も多いはず。
老後のお金は特に40代くらいから気になるもの。そんな人たちの参考となるのが『普通の会社員が一生安心して過ごすためのお金の増やし方』(中野晴啓著、SBクリエイティブ刊)だ。
本書では、セゾン投信の代表取締役であり、40代で貯金ゼロだったという中野晴哲氏が、お金に関する一生の安心を手に入れる投資法を紹介する。
本書で紹介されているのは積立投資だ。そして、月々に5万円を積立にまわせるかどうかが将来安心できる生活につながるという。とはいえ、その5万円を毎月捻出するのは難しい。では、生活の中のどこを節約すればいいのか。
例えばエアコンをこまめに消す、安い食材で食費を削る、といった節約は、節約することが好きでなければ続かない。節約の基本は、小さいところではなく、大きなところを押さえることだと述べる。
たとえば、住まいにかかるコストは非常に大きい。住む場所を変えさえすれば、住まいのコストは大幅に削減できる。7000万円の都心一等地のファミリー向けマンションを諦めて、郊外で物件を探せば、2000万円前後で買える一軒家があるだろう。
1000万円を頭金にして、残り1000万円を35年ローンで、年3.75%の固定金利払いにすると、月々の返済金額は4万3026円、返済合計額は1807万円となる。都心一等地のファミリーマンションの住宅ローン返済額が毎月25万8160円、返済合計金額は1億842万円。これほど極端ではなくても、住む場所を変えるだけで、毎月5万円程度の節約は十分に可能だというのだ。
また、すぐに節約したいならば、自動車も見直すべきポイント。排気量2000ccの普通乗用車に乗っている人は、節約するならば軽自動車に乗り換えたほうがよいと著者は述べる。
ハイオクガソリンの車の場合なら、レギュラーガソリンの軽自動車の方がガソリン代も安くなる。また、普通乗用車と軽自動車では、諸経費だけでも10万円近くの差が出る。車にこだわりがないならば、年間維持コストの安い軽自動車にすべきなのだ。
人生の後半を楽しく、不安なく暮らすためにも、お金のことはとても大事なこと。節約方法や積立投資、お金の増やし方のことを老後のためにも学んでおくべきだろう。
(新刊JP編集部)