18種類の“煮卵”をつくって、どの味が“世界一美味しい”煮卵かを検証してみた!
「家計の味方」の食材といえば、「卵」だ。
ゆで卵、TKG、スクランブルエッグ、オムレツなど、卵があれば安くて美味しいおかずが作れる。簡単にできるものも多いので、一人暮らしの男性には重宝されているはずだ。
新刊JP編集部きっての料理好きであるオオムラ(一人暮らし・アラフォー♂)の食卓にもよく卵料理が並ぶが、特に「煮卵」に目がない。ほどよく味の染みた半熟卵をほおばるのは、まさに至福の瞬間だ。
そんなオオムラが書店で気になる一冊を見つけた。
『世界一美味しい煮卵の作り方 家メシ食堂 ひとりぶん100レシピ』(はらぺこグリズリー著、光文社刊)だ。
料理レシピ大賞2017で大賞を受賞し、20万部を突破した話題のレシピ本である。
煮卵好きのオオムラの興味を惹いたのは、もちろんタイトルだ。
「煮卵だけで一冊のレシピ本ができるとは!」
「一体、どんなバリエーションの煮卵料理が作れるのだろうか?!」
期待に胸を膨らませたオオムラは、早速本書を入手して、その足でスーパーへ行き、10個入り2パック、計20個の卵を買い込んだ。
ところがである。
本書を開いてオオムラは愕然とした。
なんと、『世界一美味しい煮卵の作り方』には、煮卵のレシピが一つしかないのである。
よくよく表紙を見れば、サブタイトルに「家メシ食堂ひとりぶん100レシピ」とある。
つまり、手軽につくれる一人分の料理を紹介したレシピ本なのだが、編集部員オオムラは、この部分を完全に見落とし丸々一冊、煮卵だけのレシピが載っているものと勘違いしたのだ。
冷静に考えればわかりそうなものだったが、時すでに遅し。
買い込んだ20個の卵をどうするべきか……。オオムラは悩み、とりあえず落ち着くためにも20個の卵を積んでみた。
神経を集中して卵を積み終えるとそれが気分転換になったのか、ひとつのアイデアがオオムラの頭に浮かんだ。
「そうだ! このレシピを応用して、いろんな“煮卵”を作ればいいじゃないか!」
本書に掲載されている煮卵の作り方を参考にして、バリエーションに富んだ「煮卵」を作ることを思いついたのである。
■18種類の“煮卵”をつくる!
本書で紹介されている「世界一美味しい煮卵」のレシピは、とてもシンプルだ。
1.水を沸騰させ、お玉を使い玉子3個を入れる。中火で6分茹で、氷水に3分浸ける
2.流水に当てながら卵の殻を剥き、密閉容器にゆで卵と麺つゆ100mlを入れる
3.卵の上にキッチンペーパーを1枚被せ、麺つゆ50mlをかける。密閉容器に蓋をして冷蔵庫で半日漬け込む
「煮卵」というよりは「漬け卵」だ。このレシピを応用して麺つゆの代わりに色々な調味料を使えば、バリエーションに富んだ「煮卵」が作れそうである。
そこで、オオムラは冷蔵庫と台所から麺つゆ以外にも「煮卵」に使えそうな計18種類の調味料や食材をかき集めた。そのラインナップは以下の通りだ。
「麺つゆ」
「すき焼きのタレ」
「味噌」
「キムチの素」
「バジルペースト」
「レトルトカレー」
「紅ショウガ(汁)」
「ラー油」
「ごま油」
「オリーブオイル」
「塩」
「酢」
「かき氷シロップ(メロン&レモン)」
「リアルゴールド」
「コーヒー」
「ワイン」
「ウィスキー」
まず、レシピに従ってゆで卵を作る。密閉容器の数が足りないので、それぞれの調味料と卵をビニール袋に入れて漬け込むことにした。
レシピでは半日漬け込むのだが、しっかり味を染みこませるためにも、丸一日漬け込んでおいた。
そして、一日経ってから“煮卵”たちを見てみた。