「見えない障害」がもたらす苦悩 高次脳機能障害から見える社会の「困難」とは
■「自分は障害を乗り越えていない」
「講演会の感想文とか見てみると、『障害を乗り越えて頑張っていてすごいと思いました』というコメントをいただきます。感想を頂けるのはすごく嬉しいことなんですけど、実際は乗り越えられてないんです。外見だけ見れば健常だし普通に話すこともできるから、そう思ってしまうかもしれないけれど、自分自身としては克服できたと思えてないし、自分の障害を受け入れられているわけでもない」
小林春彦さんは、「高次脳機能障害」という障害を持っている。