だれかに話したくなる本の話

「無意味ジャスティス」に要注意? 令和のリーダー像がここに。

『人・場・組織を回す力』(楠本和矢著、クロスメディア・パブリッシング刊)

■現代のリーダーには「回す力」が必要だ

リーダーや上司に求められる資質、結果を出すマネジャーの条件は近年大きく変化している。かつては「俺について来い」と周囲を引っ張る強烈なリーダーシップが重視されたが、それは往々にして強権的で高圧的であり、ハラスメントに結びつきやすいという負の側面があった。ハラスメントに敏感な現代のビジネス界では、このタイプのリーダーは求められていない。

代わりに求められているのが、さりげなく議論を促したり、場を盛り上げたりする「回し役」としてのリーダーシップである。『人・場・組織を回す力』(楠本和矢著、クロスメディア・パブリッシング刊)はこの「回し役」の技法を解説する注目の一冊だ。 リーダーに「回す力」があると、個々人が不安や恐怖感なく、快適かつ前向きに仕事に取り組め、チームが活性化する。「いかにチームを居心地よく安全な場所に整えるか」という現代のリーダーに共通する課題への答えが「回す力」なのだ。

人・場・組織を回す力

人・場・組織を回す力

「この人といたら、何となく気持ちいい」
「この人がいたら、場が楽しくなる」
「この人のおかげで、組織が活き活きしている」

そんな風に周りから思われる方法や、リーダーシップの方法があるなら、その技法を身に付けてみたいとは思いませんか?
それが、本書でご紹介する「人・場・組織を回す力」です。

①人を回す力……相手との何気ないやりとりを通じ、徐々に好意を集めていく力
②場を回す力……メンバーとのやりとりを通じ、その場を愉快なものにしていく力
③組織を回す力…そのコミュニティを裏方で支え、さらに活性化させていく力

最初から全部をやる必要もありません。誰にでも簡単にできるコツから、やや高度なスキルまであり、ちょっとずつ、段階的に進めていけるようになっています。
つまみぐいでも問題ありません。60点くらいを目指せば充分です。
この本をきっかけに仕事、人間関係、そして人生をさらにいいものにする方法をぜひつかんでもらいたいと思います。

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