だれかに話したくなる本の話

夢を現実にするために知るべき「潜在意識」の性質

夢や目標に向けて努力しても現実は「やっぱりそう簡単にうまくいかない」と思うことはあるだろう。そんな場合は、思考の見直しをする必要がある。人間の意識には、顕在意識と潜在意識があり、無意識をつかさどる潜在意識のほうが顕在意識よりも圧倒的に大きいという。なので、思考を現実化させようと思うのであれば、まず潜在意識にアプローチすることが大切になる。

◾️思考を現実化するために知るべき「潜在意識」の性質

『すべて潜在意識のせいでした』(宮増侑嬉著、フォレスト出版刊)では、一般社団法人思考の学校校長の宮増侑嬉氏が、怒りや嫉妬、憎しみ、悲しさなど、ネガティブな思考を改善し、自分の潜在意識と仲良くなる方法を紹介する。

潜在意識の中には、ポジティブな思考もネガティブな思考もすべてストックされていて、潜在意識の中に良い思考しか入っていない人はいない。悪い思考もたくさんストックされている。

人生をしあわせで豊かにするためには、まず悪い思考をどのように扱っていくかが重要だという。悪い思考をきちんと扱って悪者にしない、潜在意識の中の宝物の一つにしてあげないといけないと宮増氏は述べる。潜在意識には毎日6~10万回もの思考がストックされ、生まれたときから積み重ねてきたクセのような思考がたくさんある。これが悪い思考であっても、子どもの頃からの思考なのでそれを悪いと思わずに当たり前と思ってしまっているのだ。そのため、当たり前になり過ぎている悪い思考を見抜かなければならない。

その思考を見抜く基本的な考え方は、長く溜めてきた思考は自分のまわりに現れるということ。まわりの人が何を言っているのか、どんな状況なのかを見て、自分の思考を見抜いていく。とくにわかりやすいのが嫉妬心だ。たとえば、「お金持ちになりたい」と思っていたら、まわりで宝くじを当たった人、転職して年収が倍増した人が現れるようになればそれは良い思考が溜まってきて、やがて自分にもお金が入ってくるサインだという。ここでその人たちに嫉妬してしまうと。ネガティブな思考が溜まってしまい、お金持ちになる現実は遠のいてしまう。

まわりの人を見て嫉妬心が湧いてきた時は「良いことを引き寄せて、思考を現実化させているな」くらいに思い、心から「おめでとう。よかったね。次は自分の番。私ってすごいね」と自分自身をほめてあげることが大切になる。

「顕在意識:潜在意識」の割合は、「1%:99%」で、思考のほとんどは無意識の潜在意識に占められている。今まで溜め込んできた無意識の思考を見つめ直すことで、夢や目標に近づけるかもしれない。

(T・N/新刊JP編集部)

すべて潜在意識のせいでした

すべて潜在意識のせいでした

本書を読み進めると「私ってそんなことを考えているの?」とちょっと驚くようなこともあるかもしれません。今まで無意識的に信じていたものを見直し、取り換える作業をすることになるからです。

けれど、読み終えたときには、自分の潜在意識と仲良くなる方法を身につけることができます。そして思考の見直しを毎日の生活に取り入れることで、自分自身で新しい人生を創れるようになってしあわせを享受することができるようになります。

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この記事のライター

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T・N

ライター。寡黙だが味わい深い文章を書く。SNSはやっていない。

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