だれかに話したくなる本の話

読書スピードを上げるための2つのポイントとは?

本を読むのが遅い。読んでも内容を忘れてしまう。
それは、読書をするときに「ちゃんと理解しよう」「集中して読もう」とがんばっているから。そのがんばりが無意識のうちに脳を空回りさせた結果、読むのが遅くなってしまうのだ。

そこで実践したいのが、「楽読」運営会社CMOのヨンソ氏による著書『らく速読 脳科学が証明した世界一カンタンですごい読書術』(ヨンソ著、伊藤吉賢監修、KADOKAWA刊)で提唱されている「らく速読」だ。
らく速読は、がんばることを手放すことで脳を究極のリラックス状態にいざなう。すると、脳の活動のあらゆるムダが取り除かれ、文章をただ視るだけでその内容を高速でインプットできるようになる。そして、いつの間にか読書スピードは4倍速になっているという速読法だ。

■らく速読の2つのポイントとは?

読むのが遅い人の原因は、頭の中で音読しているからだ。一方、らく速読は「目で速く視る」「脳で速くわかる」ことで、本を速く読むことを可能にしている。

通常は視野で文字情報を捉えると、左脳の角回という部位で意味を理解するといわれている。実際に声に出さなくても、頭の中で音声化して読んでいるのだ。ただ、音読がクセになっている人でも、文字の意味を音声化しないで理解する脳の回路を持っているとされている。その回路を使った読み方が「視読」だ。
視読は、文字を読まずに文字そのものを視るだけの読み方。この視読を読書に用いることがらく速読の1つ目のポイントとなる。

2つ目のポイントとなる「脳で速くわかる」には、リラックス状態で読むことだ。「がんばって読まなきゃ」というプレッシャーや読書に対する苦手意識などの思考の空回りがあると、ワーキングメモリが満杯になってしまい、記憶力の低下を引き起こしてしまう。
リラックス状態で読むことで、脳への負担が軽減し、視野で捉えた文字の意味を高速で理解できるようになるのだ。

では、リラックス状態で本を読むにはどうすればいいのか?
本書では3大メソッドとして、「1.体をほぐす(キラキラ体操、腹圧調整)」「2.心をほぐす(オープンマインド・リーディング)」「3.目をほぐす(眼筋ストレッチ、高速パラパラ、非音声化リーディング)」の3つが取り上げられている。つまり、「体」「心」「目」の3つをほぐすことで、深いリラックス状態で本が読めるようになるのだ。

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速読できるようになりたい、本の内容をちゃんとインプットしたいという人は、らく速読を実践してみてはどうだろう。がんばらない「らく速読」で読書が充実するかもしれない。

(T・N/新刊JP編集部)

らく速読 脳科学が証明した世界一カンタンですごい読書術

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T・N

ライター。寡黙だが味わい深い文章を書く。SNSはやっていない。

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