まずは自分のコンディションから。心理的安全性を築くためのコツ
相手の反応を恐れてしまい、言いたいことが言えない。
伝えたいことがあるのに素直に伝えられない。
こうしたコミュニケーションの悩みを抱えている人は多いだろう。そんな悩みを解決し、人間関係を円滑にするのに大切な要素が「心理的安全性」だ。
『心の通った会話がチームを強くする 心理的安全性を生み出す伝え方』(小野みか著、ビジネス教育出版社刊)では、相手も自分も双方が等しく心理的安全性を得られるためのポイントと実践法を紹介している。
■どのように心理的安全性を築けばいい?
本書のテーマである「心理的安全性」とは、会社での上司や部下、家庭での両親、夫婦、親子、友人関係など、相手が誰であろうとも、相手がどんな反応を示すか心配したり、恥ずかしいと感じたりすることなく、自分の心の内をオープンに伝えられるような心が安心できる状態のことをいう。
そして、この安心感は、自分だけが感じていればいいものではない。コミュニケーションをとっている相手の人も、同じように安心を感じられていることが重要だ。
では、どのように心理的安全性を築けばいいのだろうか。そのスタートが、自分自身のご機嫌をとってコンディションを整えることだ。
心理的安全性とは心のあり方。自分の心を扱っているということを自覚する必要がある。まずは自分が日常的に「感じる」ということに意識を向けたり、自分の感情をどれだけ大切にできるかということに重きを置いてみるのだ。
もし自分が不機嫌であるという自覚があったら、ちゃんと自分を甘やかす時間を用意してあげよう。しかし、自分のためだけにするとなると、どうしても適当になってしまい、食べるものや着るものも「どうでもいいや」となってしまいがちだ。
そこで、自分をご機嫌にするためには、自分自身を憧れている人や大好きな人として「もてなす」感覚を持つことが大事だ。そうすると、全てが「これでいいや」という投げやりな気持ちから、食器やお箸の選び方一つにしても「これがいい」と思うものをきちんと選ぶという心持ちへと変わっていく。
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本書で心理的安全性を学び、職場や家庭でも、心理的安全性を築くことを心掛け、お互いが安心感を持って接することができる関係をつくろう。そうすることで、誰とでも円滑なコミュニケーションをとれるようになるはずだ。
(T・N/新刊JP編集部)