苦手な人の心を開くためのコミュニケーション術とは
相手をうまく説得できない。苦手な人とコミュニケーションができない。仲良くなりたい人がいるけれど、どうしていいかわからない。
そうしたうまくいかない人間関係を改善するには、人の心の動きを理解することが重要だ。人の心をどう刺激すれば、どう反応するのか。それがわかれば、自分の望む方向へ相手を導くこともできるだろう。
コミュニケーションが巧みな人とは、相手の心にフォーカスできる人のこと。そうなるためには、心理学に通じておくことが必要となる。そこで『思い通りに人をあやつる心理テクニック101』(神岡真司著、フォレスト出版刊)では、心理学で検証・確立された理論をベースにした「人を動かす」「人をあやつる」心理テクニックを紹介している。
■相手の好きなものや興味をリサーチしよう
職場や身の回りにいる会話が弾まない苦手な人。そんな人の心を開かせるにはどうしたらいいのか。
人は自分のことや好きなモノ、興味のあることについて話している時が一番楽しいもの。そして、自分の話を熱心に聞いてくれる人がいたら、気分もよくなる。それは「認められたい・ほめられたい」という承認欲求が満たされるからだ。
苦手な相手も同じ人間だ。自分を認めてくれて、ほめてくれたらうれしい。だから、相手の得意分野や興味のあることをいろいろリサーチしておこう。それは、さまざまな場面で役立つ。会話に詰まったら、相手の好きなことの話題を振って相手の心を開かせる。普段、馴染みの薄い人から評価されると親しい人からのそれよりもうれしくなるものだ。
このような承認欲求の充足を、心理学では「アロンソンの不貞の法則」という。
■盛り上がるところで話を中断して「また会いたい」と思わせる
誰かと仲良くなるために、「また会いたい」と相手に思わせるにはどうしたらいいのか。
それには会話が盛り上がると期待させたところで中断するというテクニックが有効だ。中断すれば相手は続きが聞きたくなってしまうもの。これは心理学で「ゼイガルニク効果」と呼ばれる現象だ。
連続テレビドラマや連載マンガで盛り上がったところで中断し、「次回に続く」とするのも同じ効果だ。こうすることで、記憶に残りやすくしているのだ。
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仕事でもプライベートでも、コミュニケーション力はどんな場面でも役に立つ。人を動かす心理テクニックを実践して、コミュニケーション力を向上させてみてはどうだろう。
(T・N/新刊JP編集部)