歴史のベールが暴かれる 『古事記』の謎に迫る一冊
歴史のベールに覆い隠された謎は、古くから多くの人々を惹きつけてきた。現存する日本最古の史書とされる『古事記』もまた、古代日本を読み解く貴重な資料であるとともに、多くの謎を残した書物である。
『古事記の秘める数合わせの謎と古代冠位制度史』(牧尾一彦著、幻冬舎刊)は、『古事記』の本文中に頻出する「数合わせ」に注目し、この書物の書かれた真の目的と意図に迫る。
『古事記』は何のために、誰によって書かれたのか。そしてそこに含まれる「寓意の構造」とは何なのか。著者の牧尾一彦さんにお話をうかがった。