「感謝の心」を忘れがちな時にするべき4つのこと
「感謝の心を持って生活する」 多くの人はそう心がけているはずだが、毎日を見直してみると、感謝をすることよりも不平・不満や愚痴を言うことのほうが多く、時に感謝の心を忘れてしまっていることはないだろうか。
いま一度、感謝の心が持つ力を見直し、育む。
感謝の心を持ち、人生を変えていく。
そんなことを試みる一冊が『GRATITUDE 毎日を好転させる感謝の習慣』(スコット・アラン著、弓場隆訳、ディスカヴァー・トゥエンティワン刊)だ。
本書では感謝の効用と、ふだんから感謝をする習慣をつける方法を教えてくれる。では、感謝の効用とは何か。本の中には次のように書かれている。
感謝の心を持つことは、幸福感を高め、挫折から立ち直る力をつけ、抑うつとストレスをやわらげ、愛する人たちのきずなを深めるのに役立つ。・・・感謝の心をはぐくむと、ふだんの生活の中で「持っていないもの」ではなく「持っているもの」に意識を向けるようになり、自分が受けている恩恵に気づくことができる。(『GRATITUDE』より)
そのうえで、「この気づきは生き方に革命的な変化をもたらす」としている。
どんなときでも気分よくいたいものだし、ポジティブでいたいものだ。課題や問題に取り組むときも、前向きであったほうがストレスなく、より良い方向に進めることができるだろう。それは分かっているのだが、どうしてもネガティブな心が出てきてしまう。
そうした自分の心を変えるために、どのように「感謝の習慣」を身につけていけばいいのか。本書をのぞいてみよう。
■感謝の心をはぐくむ4つの方法
まず、感謝の心をはぐくむ秘訣として「ものの見方を変える」ことがあげられている。
たとえば何かが起きたときに、それをネガティブに解釈するか、ポジティブに捉えるかはその人次第だ。もしネガティブに考えてしまうのであれば、自分のものの見方を変えることが必要になる。そして著者は「ものの見方を変えるのはそんなに難しいことではない」と述べる。
では、具体的にどうすればいいのか。本書には下記のような方法が紹介されている。
1、「朝の感謝リスト」をつくる
毎朝起きたときに、感謝していることを5つ書き出す。「美味しいコーヒーが飲める」「快適な部屋で目覚めた」など、日常の些細なことでもいい。
2、「夜の感謝リスト」をつくる
続いては夜だ。1日の終わりに、その日の楽しい出来事を振り返り、感謝していることを5つ書き出す。その日起きたことを書けばいいので、朝よりも書きやすいかもしれない。
3、ポジティブな言葉を日記に書く
日記帳やノートに、感謝の心にもとづくポジティブな言葉をたくさん書いてみる。そうすることによって、自分は何をどのように感謝すればいいかがわかる。
4,いろいろな表現で感謝を伝える
お礼を言うことは、相手への感謝を伝える大切な方法だ。相手や状況に応じて、いろいろな表現を用いて感謝の気持ちを伝えよう。
さらに本書では感謝の心をはぐくむ方法として「瞑想」を取り上げており、初心者でも効果のあるポイントが解説されている。
ここで取り上げた4つの方法は気軽に始めることができるものばかり。まずは自分の中にある感謝の気持ちを言葉にして表現することが大事だといえる。
最近あまり良いことがないという人は、本書を参考にしながら「感謝」に意識を向けてみてはどうだろう。日々の中に少しずつ変化が生まれてくるかもしれない。
(新刊JP編集部)