だれかに話したくなる本の話

人生の後半に生き甲斐を見つけるための方法とは

仕事を定年退職し、人生の後半をどのように過ごせばいいのか迷っている人は少なくないだろう。

「お迎えが来るのをただ漠然と待っているよりも、自分の心の赴くままに好き勝手生きるほうが、後悔のない人生を送れる」と述べるのは、片岡鶴太郎さんだ。

モノマネでブレイクし、芸人としての仕事が順調だった30代でボクシングのプロライセンスを取り、役者へと本格的にシフト。40代からは画家として個展を開き、50代後半ではヨガの世界で活躍、60代後半からは三線を始め、自分のしたいことだけに情熱を注ぎ、挑戦を続けている片岡さん。

そんな彼はいつ帯どのような考え方で生きてきたのか。

『老いては「好き」にしたがえ!』(幻冬舎刊)では、片岡鶴太郎さんのこれまでの経験をもとに、心と身体の老いを打破する方法、やりたいことや生き甲斐の見つけ方など、この先限られた時間を楽しむための秘訣を紹介している。

■やりたいことを見つけるヒントは子どもの頃の「好き」

やりたいことや生き甲斐が見つからずに悩んでいるなら、「好きなことをやってみる」というのは一つの手だ。さらに、その「好きなことがわからないから困っている」という人は、子どもの頃の「好き」だったことが、大人になった今のやりたいことのヒントになる。

大人になるにつれ、「好きなことよりこっちのほうが儲かる」と考えたり、好きなことに進んだとしても、生業として成り立たせなければならないプレッシャーを感じ、気づけば自分の好きなことから遠ざかってしまうことがある。

だからこそ、「あれが好き」「これが好き」と言っていた子ども時代を思い出してみる。それが、自分は何が好きだったかを思い出すためのヒントになるのだ。

また、好きなことに気づくためには、素直な姿勢でいることも大切だ。片岡さんは、一人の食事の際も、「おいしいね、このみかん!最高だね」と声に出して膝を叩きながら食べ、その時間を自ら盛り上げて楽しんでいるという。 何事も照れたり、謙遜したりせず、素直に楽しむことで、やりたいことや好きなことに気づくきっかけとなるのだ。

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「何かを始めるのに年齢やセンスは関係ない」と片岡さんは述べる。片岡さん自身も苦しんだ「男の更年期」の乗り越え方や、やりたいことや生き甲斐の見つけ方を本書から学び、実践してみてはどうだろう。人生の後半を豊かに過ごす方法が見つかるはずだ。

(T・N/新刊JP編集部)

老いては「好き」にしたがえ!

老いては「好き」にしたがえ!

老いに負けない極意がここに!

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この記事のライター

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T・N

ライター。寡黙だが味わい深い文章を書く。SNSはやっていない。

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