一度切れた集中力をすぐに立て直すシンプルな方法
2023年も残りわずか。
充実したいい一年だったと思える人もいれば、やりたいことが全然できなかった、という反省の一年だった人もいるはず。
もし後者ならば、来年こそはいい一年にするためにも「すぐやるクセ」をつけておくといいかもしれない。
というのも「先延ばし」は、目標や夢の実現を阻害する悪癖だからである。『「すぐやる人」になる一番かんたんな方法』(大平信孝著、かんき出版刊)はこの悪癖をなくし、思い立ったことをすぐ行動に移せる人になる方法を教えてくれる。
「これをやっておけばよかった」
「これをやるはずだったのに」
という後悔と決別したい人のための一冊だ。
■やる気に頼らずに「すぐやる人」になる
すぐやる人になるためのポイントは「やる気」に頼らないこと。やる気も根気も不安定であてにならない。その日の気分にもよるし、忙しさにもよる。だからやる気に頼っているうちは、先延ばし癖はなくならない。
まず大切なことは「先延ばしにしてしまう要因」を潰していくことだ。
企画作りやアイデア出しをしたいのに紙とペンがなかったら、すぐに始められない。あちこち探し回っている間にやる気も失せてくる。その意味では、机の上を整理して常に所定の位置にものがある状態にしておくことは、先延ばしの芽を一つ摘むことだと言える。このように、日常にも、人の心にも、先延ばしへと誘う原因が無数にある。これらを潰していくことが、先延ばしの撲滅につながっていく。
■一度切れた集中力をすぐに立て直す方法
物事を先延ばししてしまうのは、決して自分の意思の問題だけではない。たとえば、何か集中してやっている時に横から声をかけられたり、頼みごとをされたりして、やっていたことを中断させられてしまうこともある。一度切れてしまった集中力は、立て直すのに時間がかかる。再開しようとしても気持ちが乗らずに、つい先延ばしにしてしまう。
そうならないために、作業を中断する際には、再開した時にやることをメモに残しておくのが効果的。簡単な方法だが、集中力の立て直しに役立つ。
これは一日の終わりにも使える。翌日やることをメモに残しておくと、次の日にスムーズに取り掛かれるため、先延ばししにくくなるのである。
■書き出すことで頭の中は整理される
また、やりたいことがたくさんあって頭が整理できずにいると、結局何にも手をつけられずに先延ばししてしまいやすい。
何から手をつけるか、そしてどんな順番でやるかも、書き出すことで整理することができる。その意味では頭の中だけにおいておくのではなく、書き残しておくことを徹底すると、先延ばしはかなり回避できるはずだ。
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ここでは、先延ばししないための行動習慣を取り上げたが、先延ばし癖をやめるための考え方や時間の使い方も本書では解説されている。
2024年を充実した一年にするために、本書を片手に来年から取り入れる習慣づくりをしてみてはいかがだろう。
(新刊JP編集部)