「本物を見抜く力」の養い方とは
仕事ができる一流の社会人は、「本物を見抜く力」を身につけているものだ。
見て、感じて、考えて、そこからモノやコトの本質を見抜く。そうして、新しい自分の発見や進歩が生み出される。見るべきものをきちんとした見方で見るという姿勢を忘れず、一流の見る眼を養っているのだ。
では、そんな「本物を見抜く力」を身につけるためには何をしたらいいのか。
『「本物」を見抜く力』(川北義則著、ロングセラーズ刊)は一流の社会人になるために絶対欠かせない「物事の本質」を見抜くとは何かを川北義則氏が解説する一冊だ。
■本物を見る力を「旅」で養う
本物を見ると、新しい発見があったりする。
そんな経験ができるのが、旅だ。
日本の名所で「三大がっかり」としてあげられることが多いのが札幌の時計台、高知のはりまや橋、沖縄の守礼の門。しかし、自分の目で実物を実際に見てみないと、本当にがっかりするのかはわからないだろう。
自分が見たことのないもの、想像のなかで描いていたものを現実に見て、両者の間の距離を埋め、すり合わせをする。それが本物や実物を見ることの大きな意味だ。そうすれば、物事の理解も深まり、これまで抱いていた価値観や世界観が大きく変わっていくという。
日常において視線が目先の仕事に関連したものに向かいがちになりやすい。一方、仕事がオフになる旅先では、知らず知らずのうちに視線はニュートラルになって、捉える対象が広がる。見えてくるものが、仕事モードのときとは違うのだ。そうして見えてくるものは、これまで持ち得なかった新しい発想、新しい観点の入り口になる。
本物や実物を見て、生き方の鮮度を保つ。いつもと違う視線を持ってみる。そのために旅に出てみるのもいいだろう。
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モノゴトに対して、「それは何か?」「それはなぜか?」という本当を求める視線を常に持ち、実物や本物を実際に見ること。本物を見抜く力を本書に学び、仕事や人生の質を高めてみてはどうだろう。
(T・N/新刊JP編集部)