だれかに話したくなる本の話

画像加工で作った「魅力的な自分」を他人は魅力的とは思わない SNS時代の真実

画像加工で作った「魅力的な自分」を他人は魅力的とは思わない SNS時代の真実(*画像はイメージです)

自分の顔を鏡で見ては「俺ってかっこいい?」「私ってきれい」とひそかに喜ぶナルシストでなくても、多くの人にとって自分の顔は誰の顔よりもよく見る特別なものだ。昔の集合写真を見た時に、かつてのクラスメートは顔と名前が一致しなくても、自分がどこに映っているかはすぐわかった、という経験は誰しもが持っているはず。

また、自分の顔と他人の顔を並べて0.02秒というごくごく短い時間表示すると、自分の顔が表示されていた場所に自動的に注意が向いてしまうという。このように人は自分の顔を「VIP扱い」するものらしい。

顔に取り憑かれた脳

顔に取り憑かれた脳

デジタル時代の今、ネット上は過度に加工された顔であふれている。これはテクノロジーの急速な発展がもたらした、新たな現代病なのかもしれない――なぜ、人間は“理想の顔”に取り憑かれるのだろうか。そのカギとなる「脳の働き」に最新科学で迫る。そこから浮かび上がってきたのは、他者と自分をつなぐ上での顔の重要性と、それを支える脳の多様で複雑な機能の存在だった。

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