だれかに話したくなる本の話

雑談を切り上げたい時に使える3つのテクニック

あなたはコミュニケーションが得意だろうか。それとも苦手意識を持っているだろうか?

コミュニケーションについての意識調査は様々なものが行われているが、ほとんどの場合で70%くらいの人が「コニュニケーションが苦手」、あるいは「やや苦手」と回答しているそう。さらに、複数の人の前での発言となると75%、4人のうち3人が人前で話すことを苦手にしている、という結果が出る。

となると、「雑談が苦手」「初対面の相手と何を話したらいいかわからない」といった悩みを抱えている人は少なくないはず。

■「雑談が苦手」な人は多い

『すごい雑談力 25万人が自信をつけた話し方・聞き方のルール』(松橋良紀著、秀和システム刊)では、著作やセミナー、カウンセリングを通してこれまで25万人の雑談力を高めてきた雑談コミュニケーション専門家・コミュニケーション総合研究所代表理事の松橋良紀氏が、印象に残る自己紹介や話が途切れない雑談の組み立て方、相手から好かれる聞き方の技術や効果的な褒め方などの雑談のスキルやどんな相手ともリラックスして雑談できる心理術を紹介する。

話が途切れて続かない、というのは、雑談が苦手な人によくあること。 この悩みを持つ人の共通点は、相手の展開力に頼り過ぎていること。話題を提供しただけで、あとは展開をすべて相手任せにしていては、よほど相手が話し好きでもない限り雑談は広がりづらい。では、どうしたらいいのか。答えは、会話の最後は必ず「質問」で終わらせること。質問をやめない限り、話が途切れることなく、相手は何かしら話をしてくれる。

さらに、途切れないようにするには、感嘆詞「へえー!」と接続詞「それで!?」を使いこなすといい。「へえー!」と感嘆詞で驚きのリアクションをしつつ、相手に「話の先を早く聞きたい」と感じてもらうような接続詞を使う。話を途切れさせないためには、相手任せにするのではなく、こういった工夫をしてみるといいかもしれない。

本書を参考に雑談が上手くなったときにも直面するのが、雑談が止まらない相手への対処法。その方法は3つ。

1、言葉を合わせない
しっかり話を聞くためには、相手の話を聞いている最中にオウム返しするというのは、会話の基本のテクニック。なので、この逆をやればいい。相手の話を長引かせないようにするには、いっさいオウム返しをしないこと。具体的には「はい…はい…はい…」「ええ…ええ…ええ…」とうなづき言葉は同じ言葉だけを使い、単調に返す。受け答えはなるべく同じ言葉を使い、リアクションを最低限に抑えて対応するといい。

2、テンポを合わせない
わざと相手のリズム感を狂わせるように、相手が声を出すテンポをはずす。早口でテンポよく話してくる相手なら、こちらは逆に「なーるほどー、そーなんですね!」とのんびりした間延びした相づち言葉を返す。

3、身体を合わせない
まずはとにかく、うなづかないこと。さらに相手の目を見ないで、相づち言葉だけをテンポ悪く返していく。

これらの対処法で注意すべき点は、十分に信頼関係を築く聞き方をしていることが大前提となる。

雑談が苦手、話の長い上司との雑談をどうにかしたい。雑談にまつわるテクニックを本書から身につけてはどうだろう。普段からの上司や同僚とのコミュニケーションを円滑にすることで、仕事の質も上がるはずだ。

(T・N/新刊JP編集部)

すごい雑談力 25万人が自信をつけた話し方・聞き方のルール

すごい雑談力 25万人が自信をつけた話し方・聞き方のルール

日常生活を取り戻してきた今、雑談の必要性が高まっています。

そこで、ベストセラーとなった著作やセミナー、カウンセリングを通して、これまで25万人の雑談力を高めてきた著者が、自らの全技術を大公開します。

この記事のライター

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T・N

ライター。寡黙だが味わい深い文章を書く。SNSはやっていない。

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