だれかに話したくなる本の話

里親が見つかる犬と見つからない犬 保護犬を巡る現実

『とらおさんと犬のお話』(Kumpoo著、幻冬舎刊)

狩猟のパートナーとして、そしてペットとして、1万年以上前から人間と生活を共にしてきたのが犬という動物だ。

飼い主に恵まれて幸せな一生を送れる犬がいる一方で、飼い主が亡くなったことで犬が残されてしまうケースもある。そして一部のブリーダーやペットショップ、そして飼い主から放棄されてしまう犬もいる。『とらおさんと犬のお話』(Kumpoo著、幻冬舎刊)によると、こうした「無責任な人々」はコロナ禍で一気に増えたという。

本書ではこうした不幸な犬たちのために新たな家族を探す活動をしている「とらおさん」と保護された犬たちに光を当てる写真絵本。傷ついた犬たちと生き物を愛する人々の心の交流が描かれている。

とらおさんと犬のお話

とらおさんと犬のお話

演出家 宮本亞門さん、推薦!
「僕の愛犬ビートも捨てられた保護犬でした。
これ以上、悲しむ犬が増えないことを心から願っています」

犬と私たちは最高の友達。
でも、そうもいかない場合もあります。
飼えなくなった犬や、捨てられた犬もいるのです。
これは、愛護団体として活動している「とらおさん」と犬たちのお話です。

犬を愛するすべての人に贈る、保護犬の現実とあたたかい繋がりを描いた写真絵本。