だれかに話したくなる本の話

テクノロジーの発展で「往年のトリック」が生まれ変わる 結城真一郎インタビュー(2)

『#真相をお話しします』(新潮社刊)の著者・結城真一郎さん

テクノロジーの発展やツールの進化によって社会は変わり、社会で起こりうる出来事を書く小説も変わる。

特にミステリは新しく世に普及したガジェットや最新の情勢をこれまでになかったストーリーやトリックとして生かしやすい。結城真一郎さんの『#真相をお話しします』(新潮社刊)は、2020年代の「今」を小説に落とし込んだミステリ作品集として大きな話題を呼んでいる。

コロナ禍で一気に普及したリモート会議ツールや精子提供、マッチングアプリが事件の背景になり、動機になり、トリックになるこの作品集はどのように生まれたのか。結城さんへのインタビュー後編はミステリの新しい可能性についてお話をうかがった。

#真相をお話しします

#真相をお話しします

私たちの日常に潜む小さな"歪み"、あなたは見抜くことができるか。