『#真相をお話しします』が提示する「今という名のミステリ」結城真一郎インタビュー(1)
テクノロジーの発展やツールの進化によって社会は変わり、社会で起こりうる出来事を書く小説も変わる。
特にミステリは新しく世に普及したガジェットや最新の情勢をこれまでになかったストーリーやトリックとして生かしやすい。結城真一郎さんの『#真相をお話しします』(新潮社刊)は、2020年代の「今」を小説に落とし込んだミステリ作品集として大きな話題を呼んでいる。
コロナ禍で一気に普及したリモート会議ツールや精子提供、マッチングアプリが事件の背景になり、動機になり、トリックになるこの作品集はどのように生まれたのか。結城さんにお話をうかがった。 (インタビュー・記事/山田洋介、撮影/金井元貴)