だれかに話したくなる本の話

意外に難しい 見かけたものを図鑑で特定するために必要な能力とは?

意外に難しい 見かけたものを図鑑で特定するために必要な能力とは?(*画像はイメージです)

こんな経験をしたことはないだろうか。
道ばたに生えている植物や、虫や鳥の名前がわからなくて、図鑑を見て調べみたものの、結局うまく調べられず、よくわからなかった。

それもそのはず、自分の目に映った動物や植物の特徴から、図鑑で種類を特定するのはけっこう難しい。違う種類だが見た目が似ていることは多いし、特徴を正確に把握していないといけない。この種の特定作業を「同定」というのだが、同定ができるようになるためには、正しい図鑑の見方や使い方をマスターしなければならない。

図鑑を見ても名前がわからないのはなぜか?: 生きものの“同定"でつまずく理由を考えてみる

図鑑を見ても名前がわからないのはなぜか?: 生きものの“同定"でつまずく理由を考えてみる

生きものの種を確定させることを「同定」といいます。

「同定なんて図鑑をパラパラめくって同じのを探せばいいんでしょ」と思う人もいるかもしれませんが、そんな簡単なことではありません
「似ているのが多くて同定に自信がもてない」「どうしてパッと見で同定ができないんだろう……」。生きものが好きな人のなかにもこのように思っている方はたくさんいます。
「なぜうまく同定できないのか」「どういうプロセスで同定ができるようになるのか」を真剣に考えたのが本書。

勤務先の敷地内で昆虫とクモ800種以上を同定してきた、同定大好きな著者がお届けする、図鑑と同定のことをトコトン掘り下げた一冊です。