だれかに話したくなる本の話

意外な奥深さ 駅名からわかる日本の歴史

意外な奥深さ 駅名からわかる日本の歴史(*画像はイメージです)

普段何気なく利用している電車の駅。その駅名の由来には地名や神社仏閣、「前」や「東西南北」のつく駅名など、さまざまな由来がある。そんな奥が深い駅名の研究を紹介するのが『駅名学入門』(今尾恵介著、中央公論新社刊)だ。

本書では、地図研究家の今尾恵介氏が、注目の駅名、お馴染みの駅名、キラキラ駅名まで、駅名の世界を解説し、駅名のメカニズムを通して、社会構造の変化や地名との関係、公共財としての意義や今後のあり方を展望する。

駅名学入門

駅名学入門

「高輪ゲートウェイ」で一躍注目を集めた駅名。日本の駅名とは、そもそもどういうものか。

明治以来の歴史的変遷から浮かび上がってくる、思想、そして社会的・政治的・文化的背景とは。

さらに、カタカナ・ひらがなを多用した「キラキラ駅名」はいかなる文脈から発想されるのか。

駅の命名メカニズムを通して、社会構造の変化や地名との関係、さらに公共財としての意義や今後のあり方を展望する。多くの発見と知的刺激に満ちた本。