だれかに話したくなる本の話

会社から自由になる生き方 実現に必要な「学び」とは?

会社から自由になる生き方 実現に必要な「学び」とは?(*画像はイメージです)

会社の上司や先輩にこんなことを言われたことはないだろうか?
「若いうちはあれこれ考えず、目の前の仕事をこなせ。その積み重ねによって未来が見えてくる」

この言葉の真意は、おそらくこうだ。
「明確にやりたいことがないなら、目の前の仕事に集中して取り組み、経験を重ねることで、やりたいことが見えてくることがある」

おそらくこれはまちがっていないが、仕事は人生の充実度に大きく関わってくる。本人が自主的に会社の外に視野を広げて、自分の可能性を探る試み、つまり「やりたいことを見つける試み」が否定されるべきではない。

みんなのアンラーニング論 組織に縛られずに働く、生きる、学ぶ

みんなのアンラーニング論 組織に縛られずに働く、生きる、学ぶ

「なぜ、自分は学ぶのか」と考えたことはありますか?

社会変化のスピードが急速にアップし、これまで有効だった知見・経験がすぐに陳腐化していく時代を迎えています。
また、人々の価値観が多様化する中、経済合理性のみに固執する考え方が、企業活動にとっても負の影響を及ぼすようになりつつあります。
個人にとっては、会社や上司の指示通りに学んでいればよかった時代は終わりつつあり、目指すべき方向を自分自身で見定め、主体的に変わり続けることがキャリアにおいて決定的な意味をもち始めています。

「なぜ、自分は学ぶのか」を考えながら、進むべき方向や、目指したい未来像を主体的に探索し、私たち自身が変わり続けた先にあるのが、古い価値観や慣習にとらわれないワークスタイルや、未来の常識を先取りしたライフススタイルだと、著者は考えています。
本書では、このような意味での新しい働き方・生き方を、「アンラーニングしながら働き、生きる」と表現します。
時代を先取りした新たな働き方・生き方と新たな意味をもつ学習とを結びつけるキーワードとして「アンラーニング」を位置づけ、新たな仕事観と新たな学習観の関係を探っていきます。