だれかに話したくなる本の話

子どもを苦しめる「毒親」が持つ幼さとは

『毒親の彼方に』(幻冬舎刊)の著者、袰岩秀章さん

虐待やネグレクト、過干渉などによって我が子に害を与える親を指す言葉として「毒親」というワードが使われるようになって久しい。

「一部の異常な人」というイメージを持たれがちだが、実際には毒親は「一見、普通な人」の中にもいる。『毒親の彼方に』(幻冬舎刊)はそんな毒親の実態と、毒親に育てられた子どもたちがいかに親に苦しめられ、そして解放されていったかを、カウンセリングの現場で起きた実例を挙げてつづる一冊。

人はなぜ毒親になるのか。そして毒親にならないためには何が必要なのか。自分の親が毒親だと気づいた時、どうすればいいのか。毒親を巡るさまざまなテーマについて著者の袰岩秀章さんにお話をうかがった。

毒親の彼方に

毒親の彼方に

母を棄てるのではない。私がわたしになるだけ。

娘の心に深く食い込み、人格さえ蝕む母の“毒”。
その呪縛から脱し、人生を取り戻すための遥かなる道のりとは。
実際のカウンセリング事例をもとに解説する「心の解毒」とセルフケアのメソッド。