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「街の電気屋さん」はなぜ潰れないのか?モノが売れない時代に売る法則

モノが売れなくなったと言われる昨今。
キモになるのは宣伝、広告、マーケティング、なのは確かなのだが、売ろうとすればするほど売れなくなる空回りもよく起こる。

「売ろうとすればするほど売れない」というジレンマに陥ることが珍しくない今の時代にどうすればモノが売れるのか。ポイントは、「売上・利益目的」のビジネスから「幸せ目的」のビジネスの転換だ。

■「街の電気屋さん」はなぜ潰れないのか

『「売る気がない!」のになぜか自然と売れてしまう繁盛の法則』(櫻木隆志著、Clover出版刊)の著者である櫻木隆志氏は、「街の電気屋さん」に注目する。街の電気屋さんが行う商売は、お客さんも店の人も笑顔で、楽しい会話が交わされ、笑い声が響き、商売の現場が幸せな空気に満ちているからだ。

そこに櫻木氏は心を奪われ、600店以上の街の電気屋さんと付き合い、「売る人も買う人も笑顔で商売が繁盛する方法」を研究してきた。本書では、櫻木氏の「街の電気屋さん」の実践研究で得られたノウハウを紹介する。

大型量販店、Amazonでも街の電気屋さんでも、買える商品は同じ。ではなぜ、街の電気屋さんは潰れないのか。その理由はサービスにある。アフターサービスが充実しており、故障した際の対応も早い。ただそれだけではない。

サービス以上に選ばれる理由が「人」だ。「長い付き合いだから」「担当の〇〇さんが好きだから」など、サービスが良いからだけではなく、「人」に関することが選ばれる理由となっている。

消費者が店を選ぶ理由は3つある。
1.価格や品揃えで選ぶ
2.サービスで選ぶ
3.人で選ぶ

量販店や通販を利用している人は「価格」で選んでいる人が多く、街の電気屋さんを利用している人は「人」で選ぶ傾向がある。安く買って自分が得することや自分のためにより良いサービスをしてもらうことよりも、そのお店の人の役に立つことやその人を応援することが、お客さんにとっての喜びとなっている。

売る人も買う人も笑顔で自然に繁盛する「幸せ目的のビジネス」は、「人で選ばれること」が重要となるのだ。そして、人に選ばれるには、売り手と買い手の関係性がポイントで、絆ができている関係であることが大切なのだ。

櫻木氏は「商売」を「笑倍」に変えれば、売る人も買う人も幸せになり、自然に売れるようになる。これを「笑倍繁盛」と呼んでいる。時代の流れに合わせ、「売上・利益目的」のビジネスから「幸せ目的」のビジネスの転換期へと入っているのかもしれない。

(T・N/新刊JP編集部)

「売る気がない」のになぜか自然と売れてしまう繁盛の法則

「売る気がない」のになぜか自然と売れてしまう繁盛の法則

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T・N

ライター。寡黙だが味わい深い文章を書く。SNSはやっていない。

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