だれかに話したくなる本の話

「人生に飽きて」来日 北欧人女性が会いたかった日本人とは

『清少納言を求めて、フィンランドから京都へ』(ミア・カンキマキ著、末延弘子訳、草思社刊)

やりがいを感じない仕事と同じように過ぎていく毎日に飽き飽きして、人生をリセットする妄想をしたことがある人は少なくないはず。今の生活のすべてを中断して、ずっと我慢してきたことや子どもの頃からの夢を追ってみる。妄想は膨らむが、やはり「決断」はなかなかできない。

それでも思い切ってやってみると、人生の転機になることがある。『清少納言を求めて、フィンランドから京都へ』(ミア・カンキマキ著、末延弘子訳、草思社刊)は、それまでの生活から離れて、フィンランドから日本にやってきた女性によるエッセイだ。

清少納言を求めて、フィンランドから京都へ

清少納言を求めて、フィンランドから京都へ

セイ、あなたと私は驚くほど似ている――。

遠い平安朝に生きた憧れの女性「セイ」を追いかけて、
ヘルシンキから京都、ロンドン、プーケットを旅する長編エッセイ。