寝る前の気持ちで変わる? ネガティブ思考の抜け出しかた
ついマイナス思考をしてしまう。ネガティブに考えてしまい、いつも不安になる。そんな自分に苦しんでいる人は少なくないだろう。
変わりたい自分がいるのに、なかなか変わることができない。では、どうすればいいのか。世界中の研究者たちによる心理学・脳科学・言語学などの実験から実証された科学的なアクションを通じてなら、変われるかもしれない。
『科学的に自分を変える39の方法』(堀田秀吾著、クロスメディア・パブリッシング刊)では、楽しく実践できるユニークな方法を中心に「科学的に自分を変える」39のアクションを紹介する。
■マイナス思考を変えるには?
北京師範大学の柳昀哲氏らの研究によれば、記憶は睡眠によって定着することが実証されている。そのため、ネガティブな気持ちのまま寝ると、それが定着してしまうことになる。寝る前は何か楽しいこと、うれしい気持ちになることに触れてから眠ることが大切だ。嫌な気持ちだからといって、ふて寝は逆効果になってしまうのだ。
また、テキサス州にある南メソジスト大学のペネベーカー氏らによる実験によれば、「1日15分、ネガティブな感情について筆記する」を4日間続けると、長期的にはポジティブになることが実証されている。
筆記の際は、「思う・感じる・わかる」などの思考や理解に関する言葉を多く用いるほど、ネガティブな感情が軽減されるという。
■人見知りを克服したい
人見知りの人は、相手の目を見ることが苦手なことが多い。だが、クイーンズ大学のバーテガール氏とディング氏の実験で「あえてアイコンタクトを増やすと会話への参加度合いが高まる」ことがわかっているという。アイコンタクトを頑張れば、自然に会話の量も増え、人見知りでも相手と打ち解けやすくなるということだ。
他に、「私、人見知りなんですけど、仲良くしたいです」と自ら明かしてしまう方法もある。これはセルフ・ハンディキャッピングといい、自分で予防線を張って、心を安定させるテクニックだ。ただし、自分で自分の限界をつくってしまうことにもなる。
脳は体の動きにだまされやすい特徴があるので、アイコンタクトをしたら会話する、という習慣をつければ、いずれ当たり前のようにできるようになるという。
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弱い「意思」に頼るのではなく、「科学」の裏付けのある方法を実践したほうが、「自分を変える」きっかけになるのではないだろうか。自分を変えたいと思っている人は、ぜひ実践してみてはどうだろう。
(T・N/新刊JP編集部)