だれかに話したくなる本の話

年を重ねると「わかりやすく」人気料理家・飛田和緒に訪れた変化とは

『おとなになってはみたけれど』(飛田和緒著、扶桑社刊)

年を重ねたからこそ、「大人」になったからこそ気づけることや口に出せる言葉がある。

若い頃は「ありがとう」という感謝の気持ちや謝罪の気持ちを心の中で思ってはいても、なかなか口に出せなかったりする。でも、経験を積むことでよけいなこだわりやプライドが溶けてなくなっていくのか、素直に言葉に出せるようになったりする。そう考えると、年齢を重ねるのは悪いことばかりでもないと思える。

おとなになってはみたけれど

おとなになってはみたけれど

“おとな"には十分な年になった
今だから思うこと、日々のことを、海辺の家に住む料理家が綴るエッセー集。