我が子に「勉強する意味」を問われたら何と答える?作家が語るその本質
「勉強しなさい」「勉強は子どもの仕事」といった言葉を子どもの頃に大人から言われたことがある人は多いだろう。けれど、大人になった今、子どもに「勉強をする意味」「勉強の価値」を問われたら、答えられるだろうか。偏差値の高い大学に入って、大きな会社に入るため、というのはもう通用しない時代でもある。
現在放送中のドラマ『ドラゴン桜』第2シリーズで、「バカとブスほど東大へ行け」という阿部寛さん演じる主人公のセリフが話題となっているが、勉強は他者に勝つため、また社会的な成功のためにするものなのだろうか。これに対して、「勝つことがそれほど大事なことなのか、と疑問を持たせることこそが本当の教育ではないのか」と考えるのが『勉強の価値』(森博嗣著、幻冬舎刊)の著者である作家・工学博士の森博嗣氏だ。