「逃げ恥」はあの国の言葉! 元気が出る世界各地の「ことわざ」
今年スペシャルドラマが放送され、再び話題となった新垣結衣さん、星野源さん主演のドラマ『逃げるは恥だが役に立つ』。
「逃げ恥」の愛称でも定着したこのタイトルは、実はハンガリーのことわざだ。生き抜くためには、恥だと言われても、逃げることも必要という意味であり、この言葉で気持ちがラクになった人も多いだろう。
「言霊」という言葉があるように、言葉は私たちに力をくれる。仕事で失敗をしたとき、人間関係がうまくいかないときなど、悩んだり、迷ったときに、心にグッとくる言葉、ことわざに出会えると、気持ちが晴れやかになる。
そして、自分に力を与えてくれる言葉やことわざのバリエーションが増えれば、より人生も豊かになるはずだ。
『座右のことわざ365』(話題の達人倶楽部編、青春出版社刊)では、生きるヒントになる国や地域、民族などの言葉の数々を厳選して収録し、現代の私たちに役立つように解説する一冊だ。
では、本書にはどんな世界のことわざが紹介されているのか、いくつかあげていきたい。
■「身体にはワインを 魂には笑いを」
これはフランスのことわざだ。幸福を招くには、明るく前向きな気持ちでいることが大切。ワインと笑いでフランス人は自身の身体と精神を喜ばせているということである。
もう一つ、フランスのことわざから、休暇も多く、フランス人の気質を現しているかもしれないことわざが、**「やっかいなことは明日しよう」**だ。真面目な人ほど、このくらい気楽にいるのも悪いことではない。肩の力を抜いて、今この時を楽しむようにしてみるのも良い。
■「嘘はさくらんぼ 1つ食べると10個食べることになる」
イタリアのことわざ。さくらんぼは美味しいから、1個食べると次々に食べたくなる。嘘もそれと同じで、一度嘘をつくと、そのつじつま合わせのために嘘をつき続けてしまうという意味だ。
一方で同じイタリアではこんなことわざもある。
「上手な嘘はつまらない事実より価値がある」
嘘は時と場合によっては、相手を鼓舞して良い方向に向かわせる有効な手段ともなる。やる気を出させるためにつく嘘は、結果的に悪いとは言い切れない。大切なのは思いやりということ。
本書をパラパラとめくってお気に入りのことわざを探してみてはどうだろう。元気をもらえる、生きるヒントとなることわざが見つかるはずだ。
(T・N/新刊JP編集部)