なぜ負けても楽しめる? 人生をパチンコに捧げてきた男の波乱の日々
パチンコタレント、ユーチューバーのヨースケ氏。
「1GAME」という団体に所属し、YouTubeチャンネル「1GAME TV」にて、パチンコ・パチスロの動画配信を中心に活動をしている。
学生時代、会社員時代、「1GAME」に加入してからも、常にパチンコやパチスロと共に生きてきた。そんな日々を彼自身がつづったエッセイが『1億2000万分の1の激アツ人生』(ワニブックス刊)だ。
本書はWEBニュースサイト『ワニブックスNews Crunch』で2020年5月から10月まで掲載されたパチンコ・パチスロに関するコラム連載「1億2000万分の1の激アツ人生」を再編集し、書き下ろしを加えたもの。
『スーパージョーンズDX』『玉ちゃんファイト』『フィーバーメガクィーンEX』『コンチ4X』『キングパルサー』『アナザーゴッドハーデス』など、人生をパチンコに捧げてきたヨースケ氏の波乱の日々が記されている。
配信動画では「パチンコ大好きおじさん」というキャラクターでやっているヨースケ氏。では、彼が考えるパチンコの楽しさとは何か。
勝ちを目指す「ガチ勢」と楽しみたい「エンジョイ勢」で分類するなら、ヨースケ氏は「エンジョイ勢」。とはいえ、パチンコはギャンブル的な要素も強い。20年ちょっとのパチンコで負けてきた金額は、家を1軒簡単に買えるくらいになっているという。そこまで負けてもなぜ、パチンコを楽しめるのか。
ヨースケ氏が導き出した答えは「人間は、本能でパチンコが好きである」。羽根モノ、一発台、デジパチなど、いろいろなタイプの台があるが、全てに共通していることは「玉を弾いて、転がして、穴に入れる」こと。人間は、転がるものを見ているのが好きということだ。
たとえば、「ピタゴラスイッチ」の装置もそう。玉が転がって、本を倒して、その衝撃で重りが落ちて…といった玉の行く末や転がる様は、ジッと見てしまうもの。人は物理的に「モノが転がる」ということが好きなのだ。
パチンコやパチスロを巡る状況は年々変化し、規制や依存症の問題などもあり、昔のような「自由さ」はなくなってきているという。ただ、パチンコ・パチスロにまつわる環境が厳しくなったとしても、ずっとパチンコと共に歩んでいきたい、とヨースケ氏は述べる。付き合い方さえ間違えなければ、楽しめるということだろう。
(T・N/新刊JP編集部)