歳をとるほど難しい?やわらか脳になるクイズ
著名人の名前が思い出せない。
思考力や集中力が落ちた。
新しいアイデアを思いつくことが減った。
などなど、年齢を重ねるごとに、自分の「脳みそ」の衰えを感じることが多くなる。テレビのクイズ番組を見ていて、自分はどうしてもわからない問題を、我が子が即答して悔しい思いをしたことがある人もいるだろう。
ところで、大人の固くなった頭を、やわらかくほぐすのに、クイズはうってつけだ。『小学生なら1秒で答える! 大人を悩ますクイズ』(知的生活追跡班著、青春出版社刊)は、そんな大人泣かせの問題を集めたクイズ集である。
■66→36→18→?
本書では、忙しい現代人としては、必要な情報だけすぐ欲しいし、タメになることだけ知りたいというニーズに応えるべく結成された知的生活追跡班が、脳に効くトレーニングにもなるクイズを紹介する。
では、本書ではどんなクイズが出題されているのか。いくつか挙げていきたい。
・ある決まりによって数字が並んでいる。□の中に入る数字は?
66→36→18→□
答えは8。
それぞれ一の位の数字と十の位の数字のかけ算の答えが、ひとつ下の数字になる。66(6×6)→36、36(3×6)→18、18(1×8)→8となる。あまり難しく考えすぎると、答えにたどり着けない問題。
・東西南北の中で南だけがない。海はあるけど山はない。数字の中では4と9だけがある。これっていったい何だ?
答えは、JR各社の名前。
日本全国にはJRが7社ある。JR北海道、JR東日本、JR東海、JR西日本、JR四国、JR九州、JR貨物の各社名に使用されている漢字を見れば、答えが導き出せる。
・お父さんから「イチゴ、ブドウ、メロン、スイカのうち、ひとつだけ仲間はずれがある。当てたら好きなものを買ってあげるよ」と言われた。私は何と答えれば買ってもらえるのか?
答えは、ブドウ。植物学では木になる実が果物で、草になる実は野菜と定義される。なので、ブドウだけが果物で、ほかの3つは「野菜」に分類される。
・マサトくんは30階建てのビルの窓からジャンプした。そして、ケガひとつせず、無事に着地した。パラシュートはつけていないし、地面にはクッションも置いていない。マサトくんはなぜ無事だったか?
答えは、1階の窓からジャンプしたから。
「30階建てのビルの屋上からジャンプした」とは、どこにも書かれていない。
凝り固まった思考を脳トレにもなる本書のクイズで柔軟にしてみてはどうだろう。コロナ禍の年末年始ということで、家で過ごす時間が多くなる今年の年越し。楽しみながらクイズに挑戦してみるのもいいかもしれない。脳がリセットされ、スッキリし、頭も鍛えられるはずだ。
(T・N/新刊JP編集部)