ストレスで爆発しそうなときは「耳かき」をすべし! どこでもできる耳リラックス法
仕事ではパソコンの画面とにらめっこ。プライベートではずっとスマホの画面を見続けている。さらにはコロナ禍による社会の変化、在宅勤務による環境の変化など、私たちの周囲にはストレスの源になるものがたくさんあります。
そうしたストレスの蓄積によって不調を感じたときにおすすめなのが「耳」で行うケア方法です。
実は、耳にはたくさんのツボが集まっていて、自律神経とも関わっているそう。強いストレスを受けて交感神経が優位になり、体が緊張状態になると、体は不調に陥ります。そんなときに耳ツボを刺激することで、緊張をほぐすことができるのです。また耳掃除も、リラックス効果があるといいます。
イヤーエステティシャンの中本多紀さんが執筆した『耳は不調と美容の救急箱』(WAVE出版刊)は、不調への対処や美容のための耳マッサージについてイラストを交えて説明してくれる一冊です。
「ちょっと疲れたな」と思うタイミングで試したいメソッドが満載の本書から、目と頭の疲れへの対応策、リラックス効果をもたらす「耳ケア」をご紹介しましょう。
■スマホ&パソコンで目を酷使。ちょっとした瞬間にできる対処法
現代の生活において、スマホはなくてはならないものです。連絡の手段、情報収集、リラックスするときもスマホ。私たちはいつも手にスマホを持っています。
そんなスマホの使い過ぎによって蓄積されるのが眼精疲労です。目がかすんできたり、光に対して強い刺激を感じたりするのは、目が疲れてきているサインです。
そんなときに中本さんがおすすめしているのが、耳たぶのマッサージ。スマホで片手が塞がっていてもできるこのマッサージは、耳たぶにある「耳垂」という部分、またその上にある「対珠(たいじゅ)」という部分を大きく揉んでみるというもの。
この2つのツボを揉むことで目のツボと頭のツボ、両方を刺激することができるといいます。
また、パソコン仕事で蓄積した目と脳への疲労、さらに同じ姿勢を取り続けたことによって起こる肩こりや首こりには、こまめな休憩プラス「耳つまみ&耳もみ」をおすすめしています。
まず、椅子に座ったら、目を閉じ、ゆっくりと耳を引っ張ります。目のツボがある耳たぶを揉んだり、耳を真横に引っ張ることで、頭痛の緩和が期待できます。
手が空いていればどこでもできるのが、耳マッサージのメリット。ぜひ試してみてください。
■ストレスフルだと感じたならば、耳かきをやってみよう
近年では、耳垢を除去する耳掃除は「基本的に必要ない」と訴える専門家もいますが、それでも耳の中に綿棒などを入れられ、こちょこちょされると気持ちいいものです。むしろ、そのために耳かきをしている人もいるのではないでしょうか。
なぜ耳かきが気持ち良いのかというと、耳の穴から鼓膜までの「外耳道」という部分にあるアポクリン腺が、「迷走神経」という副交感神経の代表的な神経とつながっており、そこを刺激されると体がリラックス状態になるからです。
耳かきをしていると、眠気を感じてうとうとしてしまったことはないでしょうか。これは迷走神経が刺激され、副交感神経が優位になっているから。
いつも緊張状態で心身があまり休めていないという人は、眠る前に耳かきをしてみるのも一つの手かもしれません。耳かきは体を休息モードに導くことができるのです。
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足や手、顔といった部分のツボはよく知っているけれど、耳のツボについてはあまり知らないという人もいるかもしれません。実は耳にもツボが集中しており、なおかつ普段からケアがしやすいという大きな特徴があります。
耳ツボの中にはダイエットのサポートになるものがあったり、禁煙をはじめとした依存症から脱する際にも使いたいツボがあるそうです。
実は心身のバランスを司る「耳」。コロナ禍で閉塞感を強く感じていたり、ストレスがたまっているという自覚を持っている人は、ぜひ本書を参考にして、対処してみてはいかがでしょう。
(新刊JP編集部)