書籍情報

  • 書名:過剰管理の処方箋 自然にみんながやる気!になる
  • 著者:金井 壽宏, 岸良 裕司
  • 定価:¥ 1,680
  • 出版社:かんき出版
  • 発売日:2009/2/3
  • ISBN:4761265795
  • ISBN-13: 978-4761265793
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目次

  • 木掛係長物語 はじめに
  • PART1★
    過剰管理の生まれるところ
  • 1管理って一体何?
  • 2我々をとりまく管理をたどる
  • 3管理と目標達成のひと筋縄では
      いかない関係
  • 4「見える化」が管理にもたらす功罪
  • 5プロジェクトの3段階とモティベーション
  • PART2★
    考察!ひととシステムが融合する「経営管理」
  • 1みんな管理は大嫌い
  • 2「経営管理」百年の揺らぎ
     ~19世紀末、経営学の始まり
  • 3「経営管理」百年の揺らぎ
     ~1950年代~1970年代
  • 4「経営管理」百年の揺らぎ
     ~1980年代~現在
  • 5システム軸とひと軸の揺らぎのなかで
  • 6プロジェクトをマネジメントする
      誇らしさと大変さ
  • 7過剰管理の緩和剤-
     -「例外による管理」という考え方
  • 8過剰管理の緩和剤-
     -表と裏のマネジメント
  • PART3★
    自然にみんながやる気になるマネジメントの方法
  • 1「管理する」と「現場に任せる」のジレンマ
  • 2過剰管理に陥らない!
     やる気になる「目標設定」
  • 3過剰管理に陥らない!
     やる気になる「実行計画作成」
  • 4過剰管理に陥らない!
  • PART4★
    脱!過剰管理宣言
  • □処方箋を読む前に
  • □「例外管理」「目標管理」の誤解を解く
  • □過剰管理の処方箋
  •  1ワクワクする目標を共有すべし
  •  2成功までの道のりを共有すべし
  •  3責任感を共有し、チームワークで
      活動すべし
  •  4手遅れになる前にお互いに助け合うべし
  • □つながりが納得、共感を生む
  • 付録
    ≪岸良式「プロジェクトの3段階におけるパワフルな質問集≫
  • あとがき
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書評

「備えあれば憂いなし」、まさにその通りだろう。リスクマネジメントの本質をついているともいえるこの一言は、あらゆる部分で教訓として使われてきた。

しかし、何事にも限度がある。
その限度を超えると、それに携わっている人々が窮屈な想いをしてしまうかも知れない。良かれと思ってやっていても、いつの間にか「裸の王様」状態に陥っていた、なんていうことも少なくないだろう。

本書の共著者の1人である岸良裕司氏はこれを「心配過剰菌」にかかっていると言い、行き過ぎた「管理」の体制に批判を加える。

何よりも面白いのは本書の冒頭から岸良氏だけでなく、金井壽宏氏、そして岸良氏が師事する『ザ・ゴール』の著者、エリヤフ・ゴールドラット氏でさえも、「私は管理が嫌いだ」と述べていることだ。
そして、そこから始まるのは、「管理」とは何かということ、その根源を探る考察であり、理想的な「管理」の筋書きである。

一方で、金井氏は、経営組織論的見地から管理論の発展の歴史を捉え、「これまで、管理論は人とシステムが交互に重要視されてきた」と述べる。システムを重視し過ぎると人が疲弊し、人を重視し過ぎるとシステムがおざなりになりかねない。

システムと人が交わる地平は、経営組織論100年の歴史の中で未だに定まっていない。そうした中で、「管理とは何か」という根源を問いかける本書は、心配過剰になってしまう管理者や部下たちにとって、必読の一冊である。

(新刊JP編集部)

木掛係長のものがたり

著者プロフィール

岸良 裕司(きしら・ゆうじ)

○-1959年生まれ。ゴールドラット・コンサルティング・ディレクター。 日本TOC推進協議会理事。 TOCをあらゆる産業界、行政改革で実践し、活動成果の1つとして発表された 「三方良しの公共事業」は、ゴールドラット博士の絶賛を浴び、 07年4月に国策として正式に採用された。

成果の数々は国際的に高い評価を得て、 活動の舞台を日本のみならず世界中に広げている。 08年4月、ゴールドラット博士に請われて、 ゴールドラット・コンサルティング・ディレクターに就任し、 日本代表となる。そのセミナーは、わかりやすく、実践的との定評がある。

著書に『マネジメント改革の工程表』 『目標を突破する 実践プロジェクトマネジメント』 『三方良しの公共事業改革』『出張直前一夜漬けのビジネス英会話』などが ある。公職:京都府業務改革推進評価委員会委員、宮崎県総合計画審議会専門委員。

金井 壽宏(かない・としひろ)

○-1954年神戸に生まれる。78年京都大学教育学部卒業。

80年神戸大学大学院経営学研究科修士課程修了。 89年マサチューセッツ工科大学(MIT)Ph.D.(経営学)。 92年神戸大学博士(経営学)。現在、神戸大学大学院経営学研究科教授。 リーダーシップ、モティベーション、キャリアなど、経営学の中でも 人間の問題に深く関わるトピックを主たる研究分野としている。

○-おもな著書に『変革型ミドルの探求』(白桃書房)、『経営組織』(日経文庫)、 『踊る大捜査線に学ぶ組織論入門』(共著 かんき出版)、 『リーダーシップの旅』(共著光文社新書)、 『働くみんなのモティベーション論』(NTT出版)、 『やる気!攻略本』(ミシマ社)、『サーバント・リーダーシップ』(英治出版、監訳) など多数ある。

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