著者: 鎌田 洋
定価: 1,155円
出版社: ソフトバンククリエイティブ
ISBN-10: 4797369337
ISBN-13: 978-4797369335
本書は、みなさんを、これまで見たことも、聞いたこともないディズニーの「サービスの神様」の世界にお連れします。
本書は、東京ディズニーランドの初代ナイトカストーディアル(夜間の清掃部門)スーパーバイザーとして、ディズニーのクオリティサービスを実践し、その後、ディズニー・ユニバーシティ(教育部門)にて全スタッフの育成指導に携わった私の体験を元にした「おもてなし」にまつわる不思議な物語です。
前作『ディズニー そうじの神様が教えてくれたこと』では明かされなかった、リピート率9割以上を誇る「ディズニーランドのサービスの秘密」が解き明かされていきます。
パークを訪れたことのある人なら、誰もが〝ディズニー〟という言葉を見聞きしただけで、なんだか心が浮き立つような、そして温かい気持ちに包まれるような不思議な感覚を覚えるでしょう。
けれども、それが「なぜ」なのか。
その秘密を解き明かした人は、ほとんどいません。キャストやキャラクターたちのもてなしと笑顔。そしてアトラクションやパークの隅々にまで行き渡っているゲストを楽しませる仕掛け。
そういった「サービス」の一つひとつが、事細かく記された分厚いマニュアルがあるのだろうと信じている人も多いかもしれません。
ところが、ディズニーランドでは「実務的なオペレーションのマニュアル」や、すべての考え方や行動の基準となる「ディズニー哲学」は存在しても、こんなサービスでゲストを喜ばせなさい、という「おもてなしノウハウ集」をキャストが持ち歩いているわけではないのです。
では、いったい、なにがディズニーランドの、あの何度も訪れたくなるような「夢と冒険の世界」を創りだしているのでしょうか。実は……。
ディズニーランドには“サービスの神様”がいて、その神様はキャストとゲストが出会う場所に、必ずあらわれるのです。
まさか!? いえ、そのまさかは、ディズニーの世界を知る者には「当然」のことと言ってもいいでしょう。これから始まる物語にも、必ずサービスの神様が、さまざまな形を借りて姿をあらわしています。
「オレンジ色のラブレター」「迷子の良心」「色あせたチケット」「希望のかけ橋」。この4つの物語を読み終えた方の心には、サービスの神様は本当にいる! きっと、そんな小さな、けれども確かな気持ちが芽生えているはずです。
はじめに “サービスの神様”の正体とは
第1話 オレンジ色のラブレター
第2話 迷子の良心
第3話 色あせたチケット
第4話 希望のかけ橋
おわりに ハピネス! サービスの神様が届けたかったもの
1950年、宮城県生まれ。商社、ハウスメーカー勤務を経て、1982年、(株)オリエンタルランド入社。東京ディズニーランドオープンに伴い、初代ナイトカストーディアル(夜間の清掃部門)・トレーナー兼エリアスーパーバイザーとして、ナイトカストーディアル・キャストを育成する。その間、ウォルト・ディズニーがこよなく信頼を寄せていた、アメリカのディズニーランドの初代カストーディアル・マネージャー、チャック・ボヤージン氏から2年間にわたり直接指導を受ける。
その後、デイカストーディアルとしてディズニーのクオリティ・サービスを実践した後、 1990年、ディズニー・ユニバーシティ(教育部門)にて、教育部長代理としてオリエンタルランド全スタッフを指導、育成する。1997年、(株)フランクリン・コヴィー・ジャパン代表取締役副社長を経て、1999年、(株)ヴィジョナリー・ジャパンを設立、代表取締役に就任。著書に『ディズニーそうじの神様が教えてくれたこと』(ソフトバンククリエイティブ)、『ディズニーの絆力』(アスコム)がある。